中国が米国との貿易協議を取りやめたため、円は月曜日の取引でじりじりと上昇した。ドルもまたこのニュースの後上昇している。
ウォールストリートジャーナルが週末に報じた内容によると、11月の米国中間選挙終了まで中国は協議を再開しないだろうとのこと。今週予定されていた劉副首相のワシントン訪問もキャンセルされている。
中国人民大学の国際関係教授であるShi Yinhong氏は、「米国が新たな関税と制裁を発表した後、中国が貿易交渉を進めるならば、「侮辱を求めるようなものだ」と述べた。「貿易戦争は何千年も続くことはないので、長期的にみれば協議が行われる」とも述べた。
ちなみに米国による中国製品への2000億ドル相当の関税と中国による600億ドル相当の米国製品への報復関税は、本日発効される。
USD / JPYのペアは、午前11時50分時点で0.01%安の112.56。 ドルインデックスは0.06%高の93.84だった。オーストラリアドルはこのニュース後にドルに対して0.34%安の0.7269となった。
「両国の主張にまだ開きがあるため、争いがさらにエスカレートすることはあり得るだろう」とAMPのチーフエコノミストであるShane Oliver氏は語った。さらに「“中国に立ち向かう時が来ている”とトランプ大統領は挑戦的な発言をしており、中国のすべての輸入品に対する関税引き上げの脅威が残っている」と付け加えた。
米連邦準備理事会(FRB)が今年3回目の金利引き上げをすると予想されており、アナリストは12月にもう1回の利上げがあるとも予想している。これにより先週末にドルは下押し圧力がかかっていた。
USD / CNYのペアは、0.16%安の6.8478。休日で中国市場が閉鎖されているため、中国人民銀行の中間値はない。
午後3時19分時点のドル/円は112.60となっている。ドルインデックスは93.94。