EU離脱協定の採決を前に、英ポンドはドルに対し小幅高である。
英議会は、EU離脱案を否決すると考えられている。アナリストによると市場は否決と予想しているが、大差で負ければ市場のボラティリティーが激しくなる可能性があるという。
100以上でも大きな敗北だが、200票失う可能性があるという。BK Asset Management社のKathy Lien氏は、大差で負けた場合は GBP/USDが1.25以下、 EUR/GBPが91セント以上になる可能性がある述べた。
15日午後8時4分時点で、GBP/USDは0.22%安で1.2835となっている。
一方で、中国は大規模な減税方針を打ち出した後で、USD/CNYは6.7613と若干下落している。
また、中国人民銀行(PBOC)の朱鶴新・副総裁は火曜日、預金準備率(RRR)を引き下げたのにも関わらず、PBOCが人民元を安定させることに確信していると述べている。
ロイター通信によると、今日中国人民銀行はさらに2回目の預金準備率の引き下げを予定しているという。前日の基準値である6.7560から、今日は6.7542に設定している。
また、14日に発表された12月の中国の輸出入は2年ぶりの最大の落ち込みとなり、中国株の下押し圧力となっている。
ドルインデックスは若干上昇し、95.477となっている。
「FRBの政策金利の方針を考慮すると、ドル売りは強いだろう。しかし同時に、ドルは替えのきかない魅力的な通貨であるのも事実だ」と、シンガポール銀行の為替ストラテジストのSim Noh Siong氏は述べた。同氏は「今後6~12ヶ月で、ドル安になっていくだろう」としている。
ジェローム・パウエルFRB議長と一部のFRB当局者は先週、FRBはインフレーションが安定していることにより、金利に関して辛抱強く対応することができると述べた。