米中貿易協議の進展が楽観視され、アジア時間金曜日の米ドル相場は、取引開始当初に小幅高で取引され、その後は小幅推移となった。
主要通貨におけるドルの強さを表すドルインデックスは、日本時間14時1分時点で前日比0.02%高の95.732で取引されていた。
内部事情に詳しい関係者の話によると、アメリカのムニューシン財務長官は中国製品への関税を緩和するよう提案している、とウォールストリート・ジャーナル紙は報じている。
財務省は同報道を直ちに否定したが、米国株は大きく上昇した。
中国の劉鶴副首相は今月末に、貿易協議に向けて米国を訪問予定である。
一方で、木曜日に発表された新規失業保険申請件数は前週比を下回り、米国労働市場は底堅いことを示唆していた。
政府機関の閉鎖が27日間続き、80万人の政府関係者が一時解雇されることとなったが、失業保険申請者数は5週間で最低値となった。
一方で、中国人民元は対米ドルでほぼ持ち合いとなった。USD/CNYは前日比0.06%高の6.7768で取引された。
中国統計局は金曜日に、2017年の最終GDP成長率を前回の6.9%から6.8%に下方修正した。
この発表は、月曜日に発表される直近四半期と2018年度のGDP成長率を前に公表されることとなった。
ロイター通信によると、中国政府は2019年のGDP成長率目標を6-6.5%に設定していると報じている。
中国人民銀行(PBOC)は金曜日に、人民元の基準相場を前日の6.7592から6.7665へと切り下げた。