ドルはここ1週間での最高値となり、ユーロとポンドはヨーロッパ市場で5日午前中に先週公表された堅調な米経済指標を受けて上昇した。
ブレグジット(英EU離脱)に関して英国とEUの間で進展が見られないことも、ドルに対してユーロとポンドが下落していることの要因である。英国が、英国とEU間の円滑な貿易を保証する安全策なしにEUを離脱してしまう可能性が高まっている。
4日に開かれた英国とEUの会談では何も意義のある進展が見られなかった。報道によると、テリーザ・メイ英首相への保守党内部からの支持が再び弱まっているのではないかという見解がある。
EUR/USDは日本時間午後5時25分時点で1.1416ドルへと下落、ポンドは1.3027ドルまで下落した後、1.3031ドルまで僅かに回復した。
サービス業、総合PMIや12月分のユーロ圏小売売上高によってヨーロッパ市場の地合いは下がった。
ヨーロッパ市場で円に対してドルは僅かに弱かった。リスク選好が全体的に回復している中でドルは4日に今年初めて110円になった。
また、4日に公表された米製造業受注が予想を下回っていたが、ドル高となっている。
一部の人が予想していたよりもオーストラリア準備銀行(RBA)が楽観的な見通しを発表したことを受け、豪ドルは僅かに上昇した。予想通り、RBAは政策金利を1.5%に据え置いたが、12月の小売売上高報告書で消費が低迷していることが示されているのにも関わらずフィリップ・ローRBA総裁は今後利上げを行うかどうかについて発言を拒否した。
中国人民元は旧正月休暇のためほぼ横ばいであった。