イチネンホールディングス (T:9619)は5日、2019年3月期第3四半期(2018年4-12月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比7.2%増の651.65億円、営業利益が同15.9%増の48.72億円、経常利益が同17.1%増の49.64億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同57.4%増の42.71億円となった。
自動車リース関連事業の売上高は前年同期比4.5%増の365.46億円、セグメント利益は同13.3%増の28.12億円となった。
リースは契約台数及び車両処分台数が増加したこともあり堅調に推移し、自動車メンテナンス受託も契約台数が増加し堅調となった。
燃料販売は販売数量が堅調に推移し、また、仕入価格が安定したことにより堅調に推移した。
ケミカル事業の売上高は前年同期比0.6%減の84.18億円、セグメント利益は同8.9%減の9.25億円となった。
化学品関連の機械工具商向けケミカル製品の販売は堅調に推移したが、個人向けケミカル製品の販売が減少した。
また、工業薬品関連の燃料添加剤の販売は減少したが、石炭添加剤の販売は順調に推移した。
パーキング事業の売上高は前年同期比4.8%増の42.40億円、セグメント利益は同27.8%増の6.69億円となった。
新規駐車場の開発が順調に進み、また、既存駐車場の継続的な収益改善活動の効果もあり収益が増加した。
機械工具販売事業の売上高は前年同期比31.2%増の124.07億円、セグメント利益は3.56億円(前年同期は1.16億円の利益)となった。
空調工具及び計測工具の販売は順調に推移したが、機械工具及び自動車整備工具の販売は減少した。
また、前年度に子会社となったイチネンSHOKOに加え、当年度に新たに子会社となったトヨシマが販売増加に寄与した。
合成樹脂事業の売上高は前年同期比6.6%減の37.25億円、セグメント利益は1.76億円(前年同期は0.86億円の利益)となった。
遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売が減少したが、半導体実装装置メーカー等へのセラミックヒーターの販売及び科学計測器の販売は増加した。
また、のれん償却額などの販売費及び一般管理費が前年同期より減少した。
2019年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.7%増の860.00億円、営業利益が同3.1%増の61.00億円、経常利益が同2.5%増の61.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同34.1%増の51.60億円とする9月に修正した業績予想を据え置いている。