利上げを続けるかどうかについて、FRBが辛抱強くなると述べた後初めて、今週米国のインフレ率が発表される。ちなみに今週の主な経済指標は、水曜日の消費者物価指数、木曜日の生産者物価指数および12月の小売売上高、金曜日の鉱工業生産だ。小売売上高は、政府機関の一部閉鎖により発表が延期されていた。
また、米中貿易協議が、北京で月曜日から始まる予定であり、注目されている。米中間の90日間の休戦は3月1日に期限切れを迎える予定だ。その日までに合意できなければ、ドナルド・トランプ大統領は、中国製品に対する関税を引き上げるという脅しを実行すると述べていた。
一方、トランプ大統領と民主党は金曜日までに、連邦政府の部分的な閉鎖を回避するための予算に合意する必要がある。民主党と合意できなければ、メキシコとの国境に沿って壁を建設するために、トランプ大統領は、 非常事態を宣言するかもしれないと述べた。世界経済低迷への懸念から安全資産であるドルの需要が高まり、金曜日のドルは直近9ヶ月で最も上昇した週となった。
世界経済に関する不安は、3月1日までに中国の習近平国家主席との会談が計画されていないとのトランプ大統領の声明によってより高まった。この影響で金曜日のドルインデックスは0.13%上昇して96.41となり、1週間で指数は1.17%上昇した。これは2018年5月13日の週の1.23%以来、週の最大の上昇となった。
ポンドは10月以来の最大の週での下落となり、 GBP / USDは1.2942となった。ブレグジットを取り巻く不確実性のため、トレーダーはポンドがボラティリティが高い動きを続けると予想している。
ユーロは2週間ぶりの安値となり、 EUR / USDは1.1328で終わった。欧州の景気減速が拡大していることを示した経済指標を受けて、ユーロは4ヵ月でドルに対して最も急落した週になった。
円は一時110円を突破したが、再び109円台に戻りUSD/JPYは109.73で終了した。
ワシントンのWestern Union Business SolutionsのシニアマーケットアナリストであるJoe Manimbo氏は「昨年の大きなドル高は、米国経済の成長が堅調である間、海外の通貨の勢いが失われたことを受けて推進されました」と述べた。
Investing.comは市場に影響を与える可能性のある重要なイベントのリストを以下にまとめた。
2月11日(月)
18:30 英国GDP、製造業生産、鉱工業生産
2月12日(火)
09:30 豪住宅ローン、NAB銀行企業信頼感指数
13:30 日本第三次産業活動指数
22:00 カーニー・イングランド銀行総裁がロンドンで講演
2月13日(水)
02:45 パウエルFRB議長がミシシッピ州で講演
10:00 ニュージーランド準備銀行は政策金利発表
18:30 英消費者物価指数
22:30 米消費者物価指数
2月14日(木)
08:50 日本GDP
昼頃 中国貿易収支
19:00 ユーロ圏GDP、雇用者数
22:30 米国小売売上高、生産者物価指数、失業保険申請件数
22:30 カナダ製造業出荷
2月15日(金)
10:30 中国消費者物価指数、生産者物価指数
18:30 英小売売上高
22:30 ニューヨーク連銀製造業指数
23:15 米鉱工業生産
2月16日(土)
00:00 ミシガン大学消費者信頼感指数