オーストラリア準備銀行(RBA)が議事要旨を公表し経済見込みに「大きな懸念」を示したことを受け、豪ドルは下落した。
議事要旨によると、RBA金融政策委員会は不動産価格が急落していることから経済見通しに大きな懸念を抱いているという。RBAはこれからも「見通しを慎重に見積もる」と述べた。
議事要旨には、RBA当局者は安定性のために金利がしばらくの間は動かないと考えている、とも記されていた。
豪ドルは議事要旨公表の後僅かに上昇し、下落した。日本時間午後1時34分に豪ドル/米ドルは0.3%安の0.7109だった。
一方、前日に米市場が祝日のため休場していたので大きな変動要因がなく、米ドルは安定していた。
米ドルインデックスは0.02%高の96.762だった。
中国の劉鶴副首相が米中貿易会談のためにワシントンを訪れる予定なので、今週後半には貿易関連のニュースに再び注目が集まるだろう。
劉鶴副首相はスティーブン・ムニューシン米財務長官とロバート・ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と会談すると米商務省が19日に公表した。
先週に北京で貿易協議が開かれたが合意には至らなかった。だが、ドナルド・トランプ米大統領と習近平中国国家主席は進展があったと報告し、3月1日の関税引き上げまでに合意に至る期待が高まった。
「我々は大きく進展した。誰もこのようになるとは予想していなかっただろう」とフロリダでトランプ大統領は述べた。
3月1日までに合意に至らなければ、2000億ドル相当の中国製品に対する関税が10%から25%へと引き上げられる。
米ドル/人民元は0.1%高の6.7736だった。
豪ドル/円も0.1%高の110.64だった。