火曜日から北京で始まる全国人民代表大会(全人代)を前に、月曜日のアジア時間の取引では米中貿易協定に関するニュースによって人民元が上昇した。
USD / CNYは、日本時間午後3時44分時点で0.14%人民元高の6.6955で取引されている。
一年に及ぶ米中貿易戦争を終わらせるための貿易協定合意へ向けた動きによって、人民元は上昇してきた。日曜日のウォールストリートジャーナルによると、米中貿易協議の進展に基づいて、3月27日頃に正式な合意があるかもしれないと報道されている。
ただし市場は間もなく貿易戦争からその関心を逸らす可能性がある。
NatWest Marketsのアジア新興市場のストラテジストであるMaximillian Lin氏はブルームバーグに次のように述べた。「市場は二国間貿易の動向にそれほど注意を払わなくなり、その代わりとして中国の経済指標に注目するでしょう。成長が鈍化し、経常黒字が縮小するにつれて、人民元は今後数ヶ月間で緩やかな上昇を見せた後、年末までに1ドル当たり6.8ドルま人民元安になると予測します」
火曜日の全人代に出席する数千人の代表者たちはすでに北京に到着している。全人代は、国の経済や政策の見通しについての手がかりを与えるので、通常市場の注目を集める。
中国人民銀行(PBOC)は、人民元の基準値を前日の6.6957から6.7049に設定した。ドルインデックスは、96.352と0.10%安となっている。米国10年債利回りは0.07%高の2.757だ。
USD / JPYは0.05%高の111.95円。ドナルド・トランプ大統領が連邦準備制度理事会の金融政策と強いドルを批判した後、ドルは日本円に対して一時的に111.75円まで下落した。
「FRBには非常に強いドルを好む紳士をがいます...。私は強いドルを望みますが、国にとってすばらしいドルを望むのであって他国と取引することができないほど法外に強いドルではありません」とトランプ大統領は、土曜日の保守政治行動会議で述べた。
GDPが年間で力強く成長したことが示された後、ドルは先週の金曜日に上昇した。
オーストラリア経済は、中国の経済成長と強い相関関係を持ち、人民元に相関すると見なされており、米中貿易協議のニュースで上昇した。 AUD / USDは0.10%高の0.7087ドルとなった。
オーストラリア、カナダ、ヨーロッパの各中央銀行は今週金融政策のための会議を開く予定だ。
ロイター通信によると「どの中銀もハト派な姿勢をとるか、中立的な姿勢を取る可能性が高いと思います。それはリスクオンのトレードをサポートするはずです」とバークレイズのシニアFX&金利ストラテジストである門田真一郎氏は述べた。