予想を下回る経済統計を受けて、18日の米ドルは下落を続けている。
ドルインデックスは0.1%安の96.48となっている。先週のドルインデックスは0.8%安となっており、8月末以降で最大の下落となった。
15日公開の米鉱工業生産指数は2ヵ月連続で減少した一方、NY州製造業業況指数は予想を下回った。これら結果はFRBが忍耐強いスタンスを取る根拠を強調した。
今週のFOMCでは、FRBは政策金利を変更せず、2019年の利上げ見通しを下方修正することが予想されている。
FRBは、バランスシート政策の終了を発表するかもしれないとアナリストは述べた。これらの決定は20日に発表される。
他方、投資家は米中貿易における進展を待ち続けている。新華社通信は15日、米中間で貿易協議の合意に向けた進展が見られたと報じ、合意への期待が高まっている。
米ドル/人民元はほぼ横ばいの6.7125となっている。中国人民銀行(PBOC)は人民元の対ドル基準値を15日の6.7167に対して6.7088に設定している。
ポンド/米ドルはほぼ横ばいの1.3288となっている。先週のポンドの終値は1.3296で、1週間で2%上昇であった。これは1月末以降で最大の上昇幅であった。英国議会では「合意なき離脱」が回避され、ブレクジットの延期が可決された。
イングランド銀行は21日に金融政策発表が予定されているが、ブレクジットの不確実性の中で政策金利の変更をすることはなさそうである。
一方、21日のEU首脳会議は注目されている。トレーダーはブレグジットの延期が合意されるかどうか、そしてブレグジットの延期期間は1年以上かどうかが焦点だろう。
日銀は金融政策を据え置いたが、堅調な輸出や工業生産が成長を促すとの楽観的な見方を示した。その後、米ドル/日本円は0.1%高となっている。{{5|豪ドル/米ドル}}は0.3%高となっている。オーストラリア準備銀行は19日、最新の金融政策会議の議事録を公開する予定である。
インベスティングドットコムのアプリでは世界中の最新金融ニュースの他、リアルタイムチャートや経済指標などが利用可能です。ぜひ相場予想や分析などにご活用ください。