25日のドルは小幅安となっている。22日に景気後退のサインとして注目すべき逆イールドが発生した。
日本時間午後0時15分時点で、ドルインデックスは0.1%安の96.120となっている。
米3ヶ月国債と10年国債で2007年ぶりとなる逆イールドが発生している。また、米製造業PMIが22日に公表され、予想を下回った。
逆イールドは景気後退の先行指標として考えられている。全米経済研究所によると、最近の7回の不況全てで逆イールドが発生しているという。
先週のFOMCで景気見通しが下方修正されたこともまた、世界経済への懸念となっている。
FRBは金利の据え置きを決定し、2019年の利上げはゼロとされている。
一方、トレーダーは米中貿易協議の進展を待ち構えている。今週、スティーブン・ムニューシン財務長官とロバート・ライトハイザー通商代表率いる米通商代表団は、北京を訪問し貿易摩擦解消に向けた劉鶴福総理との会合に臨む。
米ドル/人民元は0.04%安の6.7135となっている。中国発展フォーラムの場で中国人民銀行(PBOC)の易綱総裁は24日、「PBOCは既に日常的な介入を控えており、市場参加者はますます柔軟な為替レートに適応している」と発言した。
NZドル/米ドルはほぼ横ばいの0.6876となっている。ニュージーランド準備銀行は27日に政策金利の発表を控えている。そして、企業景況感の発表が28日に控えている。
豪ドル/米ドルは0.02%安の0.7079となっている。
米ドル/日本円は0.1%安の109.82となっている。
ポンド/米ドルは0.1%安の1.3196となっている。3月29日の離脱期限が5月12日に延期され、今週はブレグジットが焦点となるだろう。
テリーザ・メイ英首相は議会に自身のブレグジット協定案を可決するように説得しなくてはならない。議会が3度目の否決をした場合、合意なき離脱を含む様々な選択肢を検討することになるだろう。