英国の下院が月曜日(現地時間)に、メイ首相からブレグジットの審議の主導権を奪う案を採決したことで、英ポンドは再び注目されている。
メイ首相の所属する保守党の同僚による首相への大規模な反乱によって、首相が欧州連合と交渉した協定案の代わりにさまざまなブレグジットの案を水曜日に採決することになった。
代替案には、遅めの軟着陸なブレグジットやブレグジットを完全に取りやめることになるかもしれない国民投票などがあるが、どの選択肢が議会で多数派となるのかはまだ不明だ。
1月に協定案が下院で否決されて以来、市場はより柔軟なブレグジットを予想していたため、これまでのところポンドの反応はややポジティブなものだった。
ポンドはドルに対して1.3183ドル、EUR/GBPは0.8586ドルとなっている。ドルインデックスは、96.083と横ばいで推移している。
2016年のトランプ大統領の選挙活動の際、トランプ陣営とロシアとの共謀の疑いに対するミュラー特別検察官の調査は、さらなる告訴なしで終了したため、ドルは底堅く推移している。本日の米国経済指標は午後9時30分に建築許可と住宅着工件数、午後11時に消費者信頼感が発表予定だ。
午後4時に発表されたドイツのGfK消費者信頼感は、2017年5月以来最低となり、世界的な景気減速が輸出に敏感なドイツ経済にまで及んでいること示した。
トルコリラは、先週中央銀行が金融引き締めに動いた後、下落分のほぼすべてを回復した。午後6時46分時点ではドルに対して5.5467となっている。