米国の第4四半期のGDP が予測を下回ったものの、29日の米ドルは底堅い展開となっている。
日本時間12時24分の時点において、ドルインデックスは0.1%上昇し、96.773である。
米商務省は昨年10ー12月の国内総生産(GDP)確報値は年率2.2%増と発表した。速報値の2.6%から下方修正されるとともに、市場予想の2.4%も下回った。
昨日の英ポンドの急落によって米ドルは支えられ、GDP公表後もほとんど影響を受けなかった。
メイ英首相は離脱案が承認されれば辞任すると表明しているが、反対派の支持を得ることは難航している。この背景のなかでポンドは下落した。
4月12日までに英下院が協定案を容認すれば、英国はEUとの合意に基づく離脱を5月22日に実施する。
現在GBP/USDは0.2%上昇し、1.3068となっている。
米中貿易協議では、米国国家経済会議委員長のラリー・クドロー氏が、トランプ政権は貿易協定合意のために中国と1か月にわたり交渉する準備があると述べた。
クドロー氏は中国輸入品に課す関税のうち一部を免除するかもしれないとも述べた。
ロバート・ライトハイザー米通商代表、スティーブン・ムニューシン財務長官、そして劉鶴中国国務院副総理を含む米中両国の高官は、28日に北京で2日間の貿易会議に取り掛かった。
ムニューシン氏は報道陣に、昨日のワーキングディナーは「生産的」であったと伝えた。
USD/CNY は0.2%安で6.7231。一方、USD/JPYは0.1%高で110.76。AUD/USDとNZD/USDは0.1%の小幅高である。