破壊的で無秩序な合意なきブレグジットの可能性が高まっており、 ユーロと英ポンドに対し、米ドルは火曜日のヨーロッパ市場で直近3週間の最高値レベルに近付いた。
午後5時6分時点でドルインデックスは96.955となり、月曜日の終値から0.16%上昇している。
英下院がメイ首相の協定案に代わるすべての代替案を採決したが、すべて否決された。その直後に英ポンドは約1セント下落したが、午後5時6分時点では回復し1.3054ドルになっている。
合意なきブレグジットはユーロ圏経済にも打撃を与える可能性があるという懸念から、ユーロは3週間以上ぶりに初めて1.12ドルを下回った。ミュンヘンのIFO経済研究所所長であり、ドイツ政府の諮問評議会のメンバーであるクレメンス・フュースト氏は、月曜日にラジオ局Deutschlandfundに「ハードブレグジットはラクダの背中を折る1本の藁になる可能性がある(ことわざ:些細なものでも安易にやれば大事故になる)」と語り、ドイツ経済の景気後退につながると戒めた。ユーロは1.1197ドルとなっている。
欧州議会で離脱交渉を担当するヒー・フェルホフスタット氏は、投票後、ハードブレグジットは「ほぼ避けられない」とツイートした。
英国政府は3度否決された政府の合意案を下院に再度提案して水曜日に採決するか、またはEUに離脱の長期延期を要請するかを決める危機会議を現地時間の午前に開く予定だ。
オーストラリア準備銀行が政策金利を据え置いた一方で、将来の引き下げを示唆したことを受けて、豪ドルは米ドルに対し下落した。オーストラリア経済はここ数カ月の中国経済に合わせるように急激に減速しているが、 建築許可 は5年間で最高のペースで上昇した。
トルコリラは、日曜日の選挙結果(統一地方選での与党敗北)を受けて、過去24時間に4%の範囲で激しく変動後、5.5850ドルまで上昇した。