豪ドルはアジア時間18日、3月のオーストラリア 雇用者数が予想を超え良好であったことを背景に上昇した。ユーロも購買担当者指数(PMI)の本日後半発表を待たず徐々に上昇した。同指標は欧州経済の好調さを示すことになると見られている。
オーストラリアの新規雇用者数は予想1万2000人に対し、2万5700人となった。3月も2月の数字を大きく上回り4600人であった。失業率は予想に違わず5.0%で、前回の4.9%から微増した。
統計発表後、豪ドル/米ドルは0.2%高の0.7187で取引された。
オーストラリア・コモンウェルス銀行チーフ為替ストラテジスト兼国際経済部部長リチャード・グレース氏は「雇用統計はオーストラリア経済、金利、豪ドル/米ドルレートの方向性予測に不可欠である。オーストラリア準備銀行(RBA)は雇用統計を金融政策展開のカギとなる指針だと示している」とコメント。
更に同氏は、「予想を超えた雇用統計の結果は豪ドルを押し上げたものの、オーストラリア準備銀行(RBA)の金利引き下げによる中期的リスクにより、豪ドルが売られラリーに突入することも考えられる」とも述べている。
一方で米ドル/中国元 は6.6866で変化していない。17日、中国統計局は第1四半期GDPが昨年同期比6.4%成長であり、予想の6.3%を僅かに上回ったことを発表していた。鉱工業生産指数と小売売上高も予想を上回る結果となっていた。
米ドルインデックスは96.985で変化なし。
米ドル/日本円は0.1%安の111.93となっている。
英ポンド/米ドルは1.3039でほぼ変化なし。
米国市場と一部のアジア市場は金曜日にイースターホリデーで閉まるため、今週残りは閑散となることが予想される。