19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:買い一巡後はこう着、短期資金は任天堂関連へ■前場の注目材料:ヤマトHD、19/3期業績予想を下方修正■島津製、中国新工場、分析機器、3割増強■買い一巡後はこう着、短期資金は任天堂関連へ19日の日本株市場は、米株高の流れを引き継ぐ格好から買い先行となろうが、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開との見方がコンセンサスであろう。
18日の米国市場ではNYダウが110ドル高となった。
3月小売売上高が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが材料視された。
また、ピンタレスト、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズのIPOが公開価格を大幅に上回ったこともセンチメントを明るくさせたようである。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の22250円。
円相場は1ドル111円90銭台で推移している。
前日のアルコアの決算を嫌気した時間外の下落影響が警戒されていたが、ハネウェル・インターナショナル、アメリカン・エキスプレスの好決算で吸収しており、大きな影響は見られなかった。
アルコアの下落影響を織り込んでいたところもあり、日経平均は前日の下落分を吸収する格好となろう。
とはいえ、週末の主要海外市場は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で休場となるほか、欧州市場については週明けもイースターマンデー(復活祭の月曜)の祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られる。
そのため、指値状況も含めた薄商いの中、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいところでもある。
そのため、物色は次第に個人主体の材料株物色となろうが、それでも参加者は限られていることもあり、足元で強い値動きをみせているサンバイオ (T:4592)への物色が続くようだと、短期資金を含めて物色が集中しやすい。
なお、任天堂 (T:7974)は中国のインターネットサービス大手テンセントホールディングスとの提携を通じて、同国で家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を発売する計画と報じられている。
任天堂のほか、シライ電子 (T:6658)、メガチップス (T:6875)、アルプス (T:6770)などへ波及が見られるかが注目されよう。
また、日経平均は結果的には22000円処での底堅さが意識される格好となるため、大型10連休を前に、売り方の買い戻しの動きも一段と強まりやすいとみられる。
需給状況の良好な銘柄などの値動きも注目されよう。
■ヤマトHD、19/3期業績予想を下方修正ヤマトHD (T:9064)は18日、2019年3月期業績予想の修正を発表。
売上高は従来の1兆6300億円から1兆6250億円、営業利益を670億円から580億円にそれぞれ下方修正している。
宅配便の取扱数量が会社想定を下回ったことに加え、外部委託費用が予想より膨らんだ。
■前場の注目材料・NYダウは上昇(26559.54、+110.00)・ナスダック総合指数は上昇(7998.06、+1.98)・シカゴ日経225先物は上昇(22250、大阪比+140)・SOX指数は上昇(1558.13、+1.05)・VIX指数は低下(12.09、-0.51)・米原油先物は上昇(64.07、+0.20)・1ドル111円90-00銭・米長期金利は低下・米中貿易戦争終結への期待感・日銀のETF購入・島津製 (T:7701)中国新工場、分析機器、3割増強・スズキ (T:7269)リコール202万台、一度の届け出台数国内最多・ヤマハ発 (T:7272)“つながる二輪”本格投入、取得情報生かし差別化・凸版印 (T:7911)電子タグ読み取り省人化、ロボ・無線識別で物流支援、ZMPと実証・ウーバーに追加出資検討 1100億円 ソフトバンクG (T:9984)とトヨタ (T:7203)☆前場のイベントスケジュール・特になし
<SF>