23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:決算ピークを前に日本電産の決算内容を見極め■前場の注目材料:日清オイリオ、19年3期業績予想を修正、営業利益128億円←108億円■日本電産、コンプレッサー売却、米社事業買収を前進■決算ピークを前に日本電産の決算内容を見極め23日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。
連休明けの米国市場はNYダウが下落となる一方で、ナスダック、S&P500は上昇となった。
NYダウはボーイングの下落影響であり、下げに対する影響が限られようが、多くの主要企業決算が予定されており、発表内容を見極めたいとの思惑から模様眺めムードが強い。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの22240円。
円相場は1ドル111円90銭台と横ばい推移が続いている。
ナスダックの上昇からハイテク株の一角への波及が意識されるが、AMDが堅調だったほかは高安まちまちであり、こちらの影響も限られそうである。
また、米国預託証券(ADR)ではファーストリテ (T:9983)が弱い値動きとなっており、これが日経平均の重石になることも考えられよう。
昨日の東証1部の売買代金は今年最低であり、薄商いの中を先物主導のインデックス売買に振らされやすい需給状況になりそうだ。
米国市場の休場明けによって米国系の資金流入が意識されることになろうが、国内機関投資家は10連休前で積極的な売買は手控えられることになりそうだ。
なお、需給面では逆日歩を避けるための買い戻しのピークが、本日となる。
本日までに買い戻しを行うと、受け渡しが週内となるが、24日に買い戻しを行うと、受け渡しが連休明け後の5月7日になり、その結果、11日分もの逆日歩が発生してしまう。
そのため、逆日歩銘柄への買い戻しを狙った値幅取り狙いの売買が有効なのは、23日までとなろう。
その後も買い戻しの動きはみられようが、今週後半から決算発表が集中しており、10連休明け後は決算ピークとなるため、模様眺めムードが強まりやすいところである。
また、足元の決算については、今日予定されている日本電産 (T:6594)の結果を受けた市場反応を見極めたいところであろう。
■日清オイリオ、19年3期業績予想を修正、営業利益128億円←108億円日清オイリオ (T:2602)は22日、2019年3期業績予想を発表。
売上高は従来の3570億円から3400億円に下方修正。
一方で営業利益は108億円から128億円に、上方修正している。
コンセンサスは慎重な見方であったため、売上高(3360億円)、営業利益(114億円)ともに、コンセンサスを上回っている。
売上高については、海外子会社の販売数量減少等により前回予想を下回るものの、営業利益については良好な搾油環境を背景に付加価値品の拡販や適正な販売価格の維持・形成に努めたこと等により予想値を上回る見込み。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(22217.90、+17.34)・ナスダック総合指数は上昇(8015.27、+17.21)・SOX指数は上昇(1558.29、+0.16)・シカゴ日経225先物は変わらず(22240、大阪比+0)・1ドル111円90-00銭・米原油先物は上昇(65.55、+1.48)・米中貿易戦争終結への期待感・日銀のETF購入・日本電産 (T:6594)コンプレッサー売却、米社事業買収を前進・アネスト岩田 (T:6381)コーティング技術発信、横浜に研究所・凸版印 (T:7911)低コストIoT今秋開始、「ZETA」来月実証・キヤノンMJ (T:8060)スロバキア社と協業、サイバー攻撃対応ソフト、大企業にも拡大・明電舎 (T:6508)EVモーター新工場11月稼働、年32万台体制に、カギは安定稼働☆前場のイベントスケジュール・特になし
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