今週末に発表される米第1四半期GDPを前に、23日の米ドルはほぼ横ばいで取引されている。
日本時間午後2時2分時点における米ドルインデックスは、ほぼ横ばいの97.007となっている。
昨夜発表された3月の米中古住宅販売は、予想以上に減少した。
先週発表された経済指標では、2月の貿易赤字が予想以上に縮小しており、3月の小売売上高は増加したことが示された。
これらの経済指標は、年初来の経済の弱さが改善しつつあるとの予想を裏付けた。
投資家は26日の米第一四半期GDPに注目している。
米新築住宅販売件数や耐久財受注も、今週発表される見込みだ。
一方、米ドル/日本円は0.1%安の111.86となっている。日本銀行の前田栄治理事によると、日本経済が減速の兆候を見せる場合、さらなる景気刺激策の準備があるとのこと。
同氏は「物価目標へのモメンタムが損なわれれば、適時適切に追加緩和を検討していく」と参議院内閣委員会で答弁した。
長短金利目標の引き下げ、国債などの資産買い入れの拡大、マネタリーベースの拡大ペースの加速といったさまざまな対応が考えられると同氏は述べた。
また、「日銀はこれまで様々な異次元の金融緩和を積極的に講じてきた。今後も政策の効果と副作用を比較衡量しながら、さまざまな手段を組み合わせて対応することを含め、その時々の状況に応じて最も適切な方法を検討する」と発言した。
日銀は今週、金融政策決定会合を行う予定である。市場関係者は日銀による世界経済への見解に注目している。
一方、安倍晋三首相はワシントンでドナルド・トランプ米大統領と会談を行う予定である。会談では通商問題が議題となると見られている。
米ドル/人民元はほぼ横ばいの6.7122となっている。