9日、セーフヘイブン通貨である日本円は米中貿易摩擦の過熱によって円高が進行している。一方でNZドルは中銀の政策金利引き下げ決定を受け、売り圧力が続いている。
午後2時45分でのドル円は0.16安の109.93となっている。
中国の劉鶴副首相は、9日に米国政府との会合を控えている。トランプ米大統領は5日に自身のツイッターを通して、通商合意が10日までに成立しない場合、中国製品2000億ドル相当に対する輸入関税を現行の10%から25%に引き上げると発言したことにより協議の行き先懸念が再浮上した。
米政府は中国政府に対し、通商協議の中国のコミットメントの撤回を非難している。トランプ米大統領は、進行中の米中の通商協議において中国が合意を反故にしてきたと発言している。
米ドル/中国元レートは0.35%高の6.8056である。今朝発表された4月の中国消費者物価指数は、前年同月比2.5%上昇し、予想と一致した。前月の2.3%よりわずかに増加している。
中国国家統計局の発表したデータによると、豚肉価格の上昇(前年同期比14.4%増)が食品価格の上昇に寄与した。
一方でNZドルは、8日のNZ中銀による1.75%から1.50%への利下げにより売り圧力を増し、6ヵ月間で最低となった。
NZドル/米ドルは0.09%高の0.6579で取引されている。
またオーストラリア準備銀行は利率の維持を8日に発表し、現在豪ドル/米ドルは0.02%安の0.6974である。
米ドルインデックスは小動きで、97.363である。