15日、元と米ドルはほぼ横ばいで推移している。FXトレーダーらは米中貿易協議の動向を注視している。
日本時間午後5時28分時点のドル元は6.8722で小動き。
米中貿易摩擦が世界経済を脅かしており、今週初めから元に下押し圧力がかかっていた。
トランプ米大統領が貿易協議は「大成功」となると述べたことや、6月下旬のG20サミットにも米中双方が参加すること等を受け、リスクセンチメントは改善している。
同大統領の発言により、元は反発している。
元は14日の中国人民銀行が2000億元(約290億ドル)の資金注入を行うという報道にも支えられている。
外国為替市場は予想を下回った中国の小売売上高や工業生産に対し大きな反応を示していない。
中国の4月鉱工業生産指数は予想値の6.5%を下回り5.4%となった。
1-4月期固定資産投資は前年同時期比6.1%増となったが、これも予想を下回る結果となった。
中国の投資全体のうちおよそ60%を占める民間部門の固定資産投資は、前年同時期比5.5%増となっている。
中国の4月小売売上高は予想の8.6%増を下回る7.2%増となった。
ドルインデックスは97.278で小動き。
本日発表される米国小売売上高、鉱工業生産指数にも注目が集まる。
オーストラリアの賃金の上昇が前四半期に停滞した事などを受け、豪ドルは0.2%安の0.6926となっている。