ファーウェイが米国に対する訴訟を略式判決にするよう申し立てたことで、中国の人民元は水曜日のアジア時間で米ドルに対して下落した。
ドル /人民元は、午後2時6分時点で0.08%高の6.9136となった。
ファーウェイは3月に米国政府に対して訴訟を起こし、連邦政府機関による自社製品の購入を禁止したことの合憲性を争っていた。
サイバーセキュリティを理由にファーウェイを禁止することは「ネットワークをより安全にすることはありません。彼らは誤った安心感を提供し、私たちが直面する本当の課題から注意をそらしています」とファーウェイの最高法務責任者である宋柳平氏は述べた。また。「米国の政治家たちは、国の力を利用して1企業を狙い撃ちにしています。これは異常であり、過去の歴史にもないことです」と述べた。
トランプ大統領によって2,000億ドルの中国製品に対する関税が10%から25%へ上がった後、米中両国間の緊張は大きくなっている。中国は、600億ドル相当のアメリカ製品に対する関税引き上げによる報復措置をとった。
トランプ大統領が「中国は合意したがっているが、米国は準備ができていない」と述べた後、米中貿易戦争が長期戦となる懸念が今週高まっている。
ロイター通信によれば、中国人民銀行は水曜日に7日間のリバースレポを行い、債券買い戻しによって2700億元を市場に投入すると発表した。1日当たりの正味現金注入額は、2019年1月17日以来最大となっている。
一方、火曜日に発表された外国為替報告書によると、トランプ政権は中国を「為替操作国」に指定することを見送った。ただし中国を含む日本やドイツなど9か国を監視対象に指定している。
ドルインデックスは97.805。5月のカンファレンスボードの消費者信頼感指数が4月の129.2から134.1に上昇したことで、ドルは昨夜上昇したが、その後は横ばいとなっている。
ニュージーランドドル / 米ドルは0.1%上昇して0.6544となった。ニュージーランドの景況感調査によると、回答者の32%が経済が悪化すると予想した。4月は37.5%が悪化するとしていた。