18日の日経平均は小幅に反落。
40.61円安の21960.71円(出来高概算12億2000万株)で取引を終えた。
サウジアラビアが石油施設への攻撃で失われた石油生産量の7割を回復したと報じられ、原油相場が下落。
エネルギー株が前日の反動から下落となる一方で、売られていた電力ガス、海運などの一角が買い戻されている。
とはいえ、日経平均は前日までの上昇で節目の22000円を回復し、短期的な過熱感も意識されていただけに、想定内の一服といったところ。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする模様眺めムードも手控えにつながっていた。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の7割近くを占めている。
セクターでは原油相場の下落を背景に、鉱業、石油石炭の下落率が3%を超えたほか、鉄鋼、パルプ紙、非鉄金属、保険、証券、ガラス土石が軟調。
半面、電力ガス、海運、サービス、化学、その他製品、倉庫運輸が小じっかり。
指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG (T:9984)、KDDI (T:9433)が重石となる一方で、ファーストリテ (T:9983)、ファナック (T:6954)が下支えに。
日経平均は反落とはなったが、日中は22000円を挟んでの狭いレンジ取引であり、日経平均の値動きとしては底堅さが意識されている。
円相場は1ドル108円20銭台と落ち着いた値動きで推移していることもあり、FOMCの結果およびパウエルFRB議長の会見内容でサプライズが無ければ、アク抜けの流れから改めて押し目拾いの展開に向かう可能性はありそうだ。
また、グローベックスの米株先物についても、NYダウ先物は40ドル安程度で推移している。
こちらもFOMC待ちの状態であり、トレンドは出ていない。
楽観視はできないとはいえ、これまでの弱気なセンチメントによって日経平均が足元でリバウンドをみせているものの、ポジションはロングには大きく傾いていないと考えられる。
海外勢の買い越し基調も表れてきている状況でもあり、イベント通過を意識した展開を想定しておきたい。