25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:日米決算を材料視した物色に■前場の注目材料:中外薬、19/12期業績予想を上方修正、営業利益2180億円←1430億円■ホンダ、欧で全車電動化、22年に前倒し■日米決算を材料視した物色に25日の日本株市場は、本格化する日米決算を手掛かりとした物色の中、日経平均は年初来高値水準でのこう着感の強い相場展開になりそうだ。
24日の米国市場ではNYダウが小幅に下落する一方で、ナスダックは上昇。
NYダウは、スリーエムの決算が重石になっている。
商いが膨らみづらい需給環境の中、主要企業の決算の影響を受けやすくなっている。
ナスダックはラムリサーチなど半導体株の決算評価がみられている。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の22815円。
円相場は1ドル108円60銭辺りでの推移が続いている。
ラムリサーチは13%超の上昇となった。
23日に発表した7-9月期決算は、売上高が前年同期比7.1%減の21.65億ドルとなり、市場コンセンサスの21.59億ドルを上回った。
一株利益も予想を上回り、前日の時間外で急伸していたため、これについては織り込み済みではあるが、半導体株への下支えとしては意識されやすい。
また、電気自動車のテスラは予想外の黒字転換となったことで、直近で動意をみせていたリチウムイオン電池関連のほか、自動運転関連への物色に向かわせそうだ。
また、マイクロソフトが23日発表した決算は、売上高、利益ともにコンセンサスを上回った。
クラウドコンピューティング・プログラム「Azure」と生産性ソフト「Office」のオンライン版の需要が追い風となっており、クラウド関連やサブスクリプション関連への手掛かり材料になるだろう。
一方で、アマゾン・ドット・コムが24日発表した決算は、売上高は予想を上振れたものの一株利益は下振れており、時間外で下落していることで重石になりやすいだろう。
なお、国内の決算では中外薬 (T:4519)、サイバネット (T:4312)、ミロク情報 (T:9928)、グローセル (T:9995)、ダイワボHD (T:3107)、洋シヤター (T:5936)、ネットワン (T:7518)、TDSE (T:7046)などに決算評価の資金が向かいそうである。
また、足元で原油先物相場のリバウンド基調がみられており、国際帝石 (T:1605)、出光興産 (T:5019)、JXTG (T:5020)などの動向も注目されそうだ。
■中外薬、19/12期業績予想を上方修正、営業利益2180億円←1430億円中外薬 (T:4519)は2019年12月期の業績予想を修正。
売上収益は従来の5925億円から6800億円、営業利益は1430億円から2180億円に上方修正した。
主にがん領域における主力品・新製品、ヘムライブラをはじめとする国内製商品売上高およびロシュ向け輸出が前回発表予想に対し好調に推移。
また、ヘムライブラに関するロイヤルティ等収入やその他の一時金収入についても予想を大幅に上回って進捗している。
■前場の注目材料・日経平均は上昇(22750.60、+125.22)・ナスダック総合指数は上昇(8185.80、+66.00)・1ドル108円60-70銭・シカゴ日経225先物は上昇(22815、大阪比+35)・SOX指数は上昇(1615.51、+38.93)・VIX指数は低下(13.71、-0.30)・米原油先物は上昇(56.23、+0.26)・米追加利下げ観測・日銀のETF購入・株安局面での自社株買い・オリックス (T:8591)MGMリゾーツと「大阪オンリー宣言」表明、IR計画加速・ホンダ (T:7267)欧で全車電動化、22年に前倒し・住友商 (T:8053)DX技術専門会社を設立・豊通商 (T:8015)イスラエルVBと提携、自動運転で投資・デンソー (T:6902)25年めどソフト開発人材3割増、24時間体制確立・ブリヂストン (T:5108)新素材、ゴム・樹脂を分子レベル結合☆前場のイベントスケジュール・特になし
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