■NY株式:NYダウ161ドル高、イラン情勢の緊張緩和を好感NY株式相場は上昇。
ダウは161.41ドル高の28745.09、ナスダックは60.66ポイント高の9129.24で取引を終了した。
前日終値の水準で寄り付いたものの、トランプ大統領が会見でイランとの更なる対立激化を望まない意向を示唆すると、大きく上昇する展開となった。
セクター別ではソフトウェア・サービスやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で、エネルギーや食品・生活必需品小売が軟調。
フードデリバリーのグラブハブ(GRUB)は、アドバイザーを起用し身売りを検討するとの報道で上昇。
アルコール飲料などのコンスタレーション・ブランズ(STZ)は予想を上回る好決算を発表して上昇。
小売のメーシーズ(M)は、減収ながら予想を上回る決算と、29店舗の閉鎖を発表して上昇。
一方で航空機のボーイング(BA)は、イランでの墜落事故や737MAX機の運航再開に向けて、パイロットにシミュレータでの訓練を求める方針が伝わり下落。
ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WAG)は決算が予想を下回り売られた。
1950年以降の統計によると、年始からの5営業日の株式相場の動向が通年のパフォーマンス示唆することが知られている。
年始5営業日で上昇した場合、通年でも82%の確率で上昇し、S&P500指数の平均上昇率は13.6%となっている。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:中東情勢の緊張緩和で円売り優勢8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円62銭から109円24銭まで上昇し、109円13銭で引けた。
イランの報復攻撃を受けたトランプ米大統領は8日、ホワイトハウスで演説を行なったが、さらなる反撃の可能性は示唆せず、追加経済制裁を発表したため、中東情勢の緊張状態はある程度緩和された。
そのため、リスク選好の動き(円売り)が優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1131ドルから1.1102ドルまで下落し、1.1109ドルで引けた。
ユーロ・円は、120円76銭から121円38銭まで上昇した。
ポンド・ドルは、1.3083ドルから1.3139ドルまで上昇した。
ドル・スイスは、0.9692フランから0.9740フランまで上昇した。
■NY原油:大幅続落で59.61ドル、地政学的リスク低下で供給不安薄れるNY原油先物2月限は大幅続落(NYMEX原油2月限終値:59.61 ↓3.09)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-3.09ドルの1バレル=59.61ドルで通常取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは59.15ドル−65.65ドル。
トランプ米大統領は8日、ホワイトハウスで演説し、「イランの攻撃により米国人やイラク人の死者は出なかった」、「イランは身を引いているようだ」と述べたことから、中東地域における地政学的リスク増大に対する市場の警戒感は低下し、原油供給不安も薄れたことから、ポジション調整的な売りが活発となった。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 34.97ドル +0.35ドル(+1.01%)モルガン・スタンレー(MS) 51.57ドル +0.65ドル(+1.28%)ゴールドマン・サックス(GS)237.76ドル +2.27ドル(+0.96%)インテル(INTC) 58.97ドル +0.04ドル(+0.07%)アップル(AAPL) 303.19ドル +4.80ドル(+1.61%)アルファベット(GOOG) 1404.32ドル +10.98ドル(+0.79%)フェイスブック(FB) 215.22ドル +2.16ドル(+1.01%)キャタピラー(CAT) 147.68ドル +1.30ドル(+0.89%)アルコア(AA) 20.46ドル -0.86ドル(-4.03%)ウォルマート(WMT) 116.16ドル -0.40ドル(-0.34%)スプリント(S) 5.15ドル +0.01ドル(+0.19%)