[ニューヨーク 26日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがほぼ変わらず。この日は、上昇後に反転した米株市場の展開に連動した。
終盤のドル指数 (=USD)は0.073%高の99.083。S&P総合500種 (SPX)は午後に入り、新型コロナウイルスへの懸念でこの日の安値に沈んだ。
新型ウイルス懸念で米国債が買われ、10年債利回り (US10YT=RR)が連日で過去最低を更新した。[nL3N2AQ4EK]
ドルはレンジ取引となり、安全資産とされる円に対しては0.24%高の110.44円となった。
BNPパリバの北米外為戦略部門トップ、ダニエル・カツィーブ氏は「金利や株式市場の展開を踏まえると、ドル/円は下向きの大きな動きが予想された」と指摘。ただ、それに抵抗する力があり、この日のドルは横ばいになったと分析し、その背景として今年のドル高の基調トレンドを挙げた。
対ユーロ (EUR=)では0.03%安の1.0882ドル。
市場では、米連邦準備理事会(FRB)が中国以外の新型ウイルス拡大に対応するため、より緩和的な姿勢を示すという観測が後退。これもドルを支援した。
FRBのクラリダ副議長は前日、FRBは中国を発生源とする新型コロナウイルスの感染拡大を「緊密に注視」しているとしながらも、金融政策の変更の必要性について検討するのは時期尚早と述べた。[nL4N2AP1FL]
ドル/円 NY終値 110.42/110.43
始値 110.47
高値 110.70
安値 110.19
ユーロ/ドル NY終値 1.0879/1.0883
始値 1.0883
高値 1.0908
安値 1.0856
(表はリフィニティブデータに基づいています)