[ニューヨーク 20日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。世界の主要6中銀がドル・スワップ協定を通じた流動性供給の拡充を発表したことを受けた動き。ただ、米株価が下げに転じる中、ドルは終盤にかけてこの日の安値から戻した。
今週はドル需要が高まり、ドルは週間で4.32%高と、2008年の金融危機時以来の大幅な上昇を記録した。
米連邦準備理事会(FRB)はドル資金の需要増に対応し、日銀や欧州中央銀行(ECB)など他の5中銀とのドル・スワップ協定を通じた流動性供給の拡充を発表。これまで毎週行っている期間7日のドル供給を23日から毎日実施し、少なくとも4月末まで継続すると表明した。
ピクテット・ウェルス・マネジメントのストラジテスト、フレデリック・デュクロゼ氏は、ドル供給を毎日実施することは「異例」と述べた。
ドル資金供給拡充に加え、各国中銀が軒並み緊急利下げに踏み切る中、オーストラリアドルや英ポンドは数年ぶりの安値に沈んだ。
終盤の取引でドル指数 (=USD)は0.32%安の102.65。
ドル/円 NY終値 110.80/110.83
始値 109.96
高値 111.50
安値 109.92
ユーロ/ドル NY終値 1.0694/1.0696
始値 1.0736
高値 1.0760
安値 1.0638
(表はリフィニティブデータに基づいています)