[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、1週間ぶり高値を更新。新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたロックダウン(都市封鎖)措置が続けられる中、米失業保険申請が過去1カ月で2200万件超となったことが明らかとなり、ドルへの逃避買いが膨らんだ。
主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は100.3まで上昇。終盤の取引では0.4%高の100.03。
朝方発表された11日終了週の米新規失業保険申請件数は524万5000件。3月21日終了週からの1カ月では計2200万件を超えた。[nL3N2C43MX]
4月の米フィラデルフィア連銀業況指数もマイナス56.6と、1980年7月以来の低水準となり、予想のマイナス30.0も下回った。[nL3N2C43CH]
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「極めて低調な指標は回復に向けた道のりが一段と長く、不透明であることを示した。見通しの悪化で安全資産としてのドルへの投資妙味が高まり、ドルは今週堅調に推移している」と述べた。
アライアンス・バーンスタインのフィクストインカム共同主任スコット・ディマジオ氏は「不安や緊張が存在する限り、ドル買いは継続するだろう。短期的にドルに大きな動きが出ることは想定しにくい」との見通しを示した。
ユーロ/ドル (EUR=)は0.59%安の1.084ドル。
円
ドルは対ポンド
ドル/円 NY終値 107.94/107.97
始値 107.65
高値 107.94
安値 107.18
ユーロ/ドル NY終値 1.0835/1.0839
始値 1.0878
高値 1.0901
安値 1.0818
(表はリフィニティブデータに基づいています)