[ニューヨーク 20日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し小幅上昇。原油価格の急落が関連通貨の圧力になったほか、新型コロナウイルスの経済対策を協議する欧州連合(EU)首脳会議を控えて待ちの姿勢が強まった。
主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は0.07%高の99.912。
この日は米WTI原油先物の期近5月物が史上初めてマイナス圏に陥った。新型コロナ危機による需要急減を受け米オクラホマ州クッシングの原油受け渡し場所の貯蔵施設が間もなく満杯になると予想されている。
テンパスのシニア外為トレーダー、フアン・ペレス氏は、原油急落を背景にドルの魅力が増しているとし、「経済が停止していることを示している」と述べた。
原油関連通貨は下落。カナダドルは対米ドルで0.84%安。メキシコペソも約2.1%安となった。ただ、ペレス氏は両通貨がさらに下落する可能性は限定的だとした。
市場では、23日に開かれるEU首脳によるビデオ会議で新型コロナ経済対策に進展があるかどうかに注目。EU加盟国間では新型コロナ対策としてのユーロ圏共通債「コロナ債」を巡り意見が分かれていた。
アナリストは、加盟国が団結姿勢を示す期待は低いとしており、これが短期的にユーロを下押しする可能性があるという。
この日のユーロは対ドルで横ばいで推移した。
ニュージーランドドル
ドル/円 NY終値 107.61/107.64
始値 107.71
高値 107.86
安値 107.62
ユーロ/ドル NY終値 1.0862/1.0864
始値 1.0862
高値 1.0886
安値 1.0851