[ニューヨーク 4日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、欧州中央銀行(ECB)が新型コロナウイルス対策の緊急債券購入策の拡充を決めたことを受け、ユーロが対ドルで約3カ月ぶりの高値を更新した。
ECBはこの日の理事会で政策金利を据え置く一方、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れ規模を6000億ユーロ増額したほか、買い入れ期間を当初計画より6カ月伸ばし2021年6月末までとした。
JPモルガン・アセットマネジメント(ロンドン)のグローバル市場ストラテジスト、ジャイ・マルヒ氏は「景気回復の強化に向けたECBのコミットメントが示された」とし、「ユーロ圏は新型ウイルスに起因する景気後退から米国や英国より早く回復する可能性がある」と述べた。
ユーロは対ドル (EUR=)で1.04%高の1.1349ドル。一時は1.1361ドルまで上昇し、3月11日以来の高値を更新した。ユーロの対ドルでの上昇は8営業日連続となる。
主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は0.67%低下の97.675。
米経済指標では、労働省発表の5月30日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が187万7000件と、依然として非常に高い水準にあるものの、3月半ば以降初めて200万件を下回った。市場予想は180万件だった。
ドルは対円
豪ドル
英ポンド
香港ドルは対米ドルで7.75香港ドルに上昇し、5月21日以来初めて許容変動幅の上限に達した。
ドル/円 NY終値 109.13/109.14
始値 108.91
高値 109.19
安値 108.63
ユーロ/ドル NY終値 1.1336/1.1340
始値 1.1204
高値 1.1361
安値 1.1196