1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:ややバリュー株への物色に向かいやすい■前場の注目材料:富士製薬、20/9上方修正 純利益 16.64億円←4.92億円■日本ユニシス、上下関係ない組織で新サービス創出、在宅10人が特別チーム■ややバリュー株への物色に向かいやすい2日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。
1日の米国市場は、NYダウが77ドル安となった一方で、ナスダックが95ポイント高と続伸だった。
ワクチンの開発期待や6月ISM製造業景況指数が予想外に活動の拡大を示す50を回復したことで投資家心理が改善。
しかし、新型ウイルス関連の報道が嫌気されほか、アップルがウイルス拡大で再度30店舗の休業を発表したこともダウ平均の上値を抑えた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の22185円。
円相場は1ドル107円40銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行の展開になりそうである。
ただし、日経225先物はナイトセッションで22000円を下回る局面もあり、積極的な売買は手控えられそうである。
寄り付き後にこう着感が強まるようだと、短期筋の先物主導による売り仕掛け的な動きも意識しておく必要がありそうだ。
また、ADP雇用報告が予想を下回ったこともあり、2日に発表が予定されている雇用統計の結果を受けた市場反応を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいところである。
また、ナスダックは続伸ながらもSOX指数は下げており、ハイテク株の弱い動きも手掛けづらくさせそうだ。
昨日は東エレク (T:8035)、ソフトバンクG (T:9984)が日経平均を下支えする一方で、8割超が下落していた。
日経平均は22000円を支持線とした底堅さが意識されるものの、全体としては不安定な状況でもあるため、ややバリュー株への物色に向かいやすいだろう。
その他、足元では中小型株の荒い値動きが目立ち始めている。
IPO再開によって資金の流れが変わった面もあるが、シンボル的な役割だったアンジェス (T:4563)が不安定さをみせてきており、個人のセンチメントにも影響を与えそうであり、他の銘柄等への利益確定にもつながっている。
これまで以上に資金回転が速まっていることもあり、コロナ禍において成長期待が大きい銘柄としても、押し目を冷静に拾う流れにも向かいやすいところである。
■富士製薬、20/9上方修正 純利益 16.64億円←4.92億円富士製薬 (T:4554)は2020年9月期の業績予想を修正。
第2四半期累計期間末日時点では、投資有価証券の評価損を見込んでいたが、その後対象有価証券の時価が回復したことから、投資有価証券の評価損1,172百万円を戻入計上した。
■前場の注目材料・ナスダック総合指数は上昇(10154.63、+95.86)・シカゴ日経225先物は上昇(22185、大阪比+95)・VIX指数は低下(28.62、-1.81)・米原油先物は上昇(39.82、+0.55)・日銀のETF購入・米財政刺激策への期待・コロナ収束後の業績回復期待・日本ユニシス (T:8056)上下関係ない組織で新サービス創出、在宅10人が特別チーム・富士フイルム (T:4901)「アビガン」ライセンスを印・UAE企業に供与・日立 (T:6501)ABBの送配電事業の買収完了・ダイヤHD (T:6699)鳥取工場で希望退職150人・トヨタ (T:7203)踏み間違い急加速抑制に新機能、障害物なくても作動・楽天 (T:4755)楽天モバイル、契約数100万回線突破・窪田製薬HD (T:4596)「クボタメガネ」米国で実証試験・花王 (T:4452)炭酸に髪質改善効果、水分の浸透助ける☆前場のイベントスケジュール・10:30 豪・5月貿易収支(予想:+90億豪ドル、4月:+88億豪ドル)
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