[ニューヨーク 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドル指数が上昇し、前日に付けた2年ぶりの安値から持ち直した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなった。
ドルは通貨バスケット (=USD)に対し0.18%高の93.71。前日には2018年6月以来の安値となる93.47を付けた。
UBS(ニューヨーク)のFXストラテジスト、バシリ・セレブリャコフ氏は「これまでドル売りが継続したため、この日は売りが一服した」とした上で「コロナ危機からの世界経済の回復は地域によってむらがあり、欧州や中国の回復基調は米国よりも底堅いようだ。ドルはカウンターシクリカルで、世界経済の回復に合わせて弱含む傾向がある」と述べた。
フロリダ州ではこの日、過去24時間で確認された同州の新型コロナウイルス感染症による死者が191人と、1人当たりの死者数として過去最悪になった。また、テキサス州では感染者の累計が40万人を突破。感染者数が40万人を超えるのはカリフォルニア州、フロリダ州、ニューヨーク州に続いて4州目となる。
こうした中、与党・共和党の議会指導部が27日に提示した1兆ドル規模の新型コロナ追加対策法案を巡って、早くも党内から異論が噴出しており、混迷が深まっている。
コンファレンス・ボード(CB)が発表した7月の米消費者信頼感指数は92.6と、前月の98.3から低下した。
29日に発表されるFOMCの結果については、長期国債の買い取り規模やイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)、物価目標などに関する内容が注目される。
ユーロ/ドル (EUR=)は0.26%安の1.1720ドル。ドル/円
ドル/円 NY終値 105.08/105.10
始値 105.21
高値 105.37
安値 104.96
ユーロ/ドル NY終値 1.1714/1.1718
始値 1.1737
高値 1.1743
安値 1.1701