[ニューヨーク 25日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を27日に控え、警戒感が漂っている。また、予想を上回るドイツ業況指数を受け、ユーロ買いが膨らんだ。
パウエル議長はカンザスシティー地区連銀開催の年次経済シンポジウムで、FRBによる金融政策の枠組み見直しについて講演する。FRBによる平均インフレ率目標の導入を示唆するかが注目されている。利上げに先立ち、2%の目標を上回るインフレ上昇が容認されることになれば、ドルへのさらなる圧迫要因となる。
シリコンバレー・バンクのシニア為替トレーダー、ミン・トラング氏は「最も注目されているのは27日のパウエル議長の講演」とし、「今後のFRBのインフレ上昇容認度に細やかなシフトが起きる可能性があると期待されている」と述べた。
終盤の取引で、ドル指数 (=USD)は0.29%安の93.01。
ユーロ/ドル (EUR=)は0.41%高の1.1835ドル。
独IFO経済研究所が発表した8月の業況指数は92.6と、予想を上回った。製造業とサービス業の双方で改善が見られ、独経済が堅調に回復するとの期待が浮上した。
米指標では、8月のCB消費者信頼感指数が84.8と、2カ月連続で低下し、14年5月以来約6年ぶりの低水準となった。
米ドルは豪ドルに対しても下落。豪ドル/米ドル
一方、ドル/円
ドル/円 NY終値 106.36/106.3
9
始値 106.46
高値 106.57
安値 106.26
ユーロ/ドル NY終値 1.1833/1.183
7
始値 1.1824
高値 1.1844
安値 1.1805