[ニューヨーク 1日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ユーロが節目となる1.20ドルを2018年以来初めて上抜けた。その後、利益確定売りが広がる中でユーロは下げに転じ、ドルは2年4カ月ぶり安値から戻した。
米連邦準備理事会(FRB)が先週発表した2%超のインフレを容認する新戦略を受け、米金利が長期間低水準にとどまるとの見方から、ユーロ/ドルは上昇していた。
ユーロ (EUR=)はこの日、1.2011ドルまで上昇し、18年5月以来の高値を付けた。その後は下げに転じ、終盤の取引では0.26%安の1.1905ドルで推移した。
テンパスのシニア為替トレーダー兼ストラテジスト、フォワン・ペレス氏は、ユーロが下げに転じた背景について利食い売りとテクニカルな抵抗線と指摘した。
しかし、この日の動きが全般的なユーロ/ドルの方向性を変更する公算は小さいとみられている。
ブレイナードFRB理事はこの日、新型コロナウイルス感染拡大の影響克服に向けFRBは「向こう数カ月」に新たな措置を打ち出し、先週発表した雇用最大化と物価目標柔軟化に向けた新戦略の実現を図る必要があるとの考えを示した。
ドル指数 (=USD)は終盤、0.19%高の92.362。一時は18年4月以来の安値を付けた。FRBの新戦略が発表された8月27日以降、約0.55%値下がり。
前出のペレス氏は「ドルに当面、金利差での優位性はないという認識が浸透しつつあることを反映し、ドルは大幅かつ持続的に下落している」と述べた。
英ポンド/ドル
ドル/円 NY終値 105.95/105.9
8
始値 105.82
高値 106.15
安値 105.79
ユーロ/ドル NY終値 1.1910/1.191
4
始値 1.1987
高値 1.2011
安値 1.1902