■NY株式:NYダウ454ドル高、 パンデミックからの回復期待米国株式相場は続伸。
ダウ平均は454.84ドル高の29100.50ドル、ナスダックは116.78ポイント高の12056.44ポイントで取引を終了した。
8月ADP雇用統計が予想を下回ったものの、7月耐久財受注改定値や7月製造業受注が予想を上回り上昇して寄り付いた。
さらに、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)でペースは緩慢ながら全米の経済活動の拡大継続が確認されると、ウイルスパンデミックからの回復を期待し、引けにかけ上昇幅を拡大した。
セクター別では自動車・自動車部品、公益事業は上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器は下落。
映画館を運営するAMCエンタテインメント(AMC)は全米の7割にあたる映画館での営業再開を発表し上昇した。
百貨店のメーシーズ(M)は第2四半期決算が予想を上回り上昇。
また、在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はJPモルガンによる目標株価引き上げが好感され上昇した。
一方、株式分割などを材料に相場をけん引してきた携帯端末のアップル(AAPL)や電気自動車のテスラ(TSLA)が売られた。
追加パンデミック救済策を巡る交渉では、民主党のペロシ下院議長が「政府案との相違が大き過ぎる」と悲観的見通しを示す一方、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は民主党が望んでいる州救済には断固として反対する姿勢を見せた。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:ベージュブックで全米経済の回復継続を確認2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円11銭まで下落後、106円30銭まで上昇して106円18銭で引けた。
米8月ADP雇用統計が予想を下回ったため、ドル売りが優勢となったが、7月耐久財受注改定値や7月製造業受注は予想を上回ったことや、この日公表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、全米の経済活動拡大が確認されドル買いが強まった。
ユーロ・ドルは、1.1876ドルから1.1822ドルまで下落して1.1856ドルで引けた。
欧州中央銀行(ECB)高官のユーロ高けん制、域内のインフレ低下、ドイツの小売りが予想外のマイナスに落ち込んだためユーロ売りが優勢となった。
ユーロ・円は、126円04銭から125円56銭まで下落。
ポンド・ドルは、1.3364ドルから1.3284ドルまで下落した。
バルニエEU首席交渉官の英国との通商交渉の進展に悲観的な見解を受けて、合意なき離脱への懸念からポンド売りが優勢となった。
ドル・スイスは、0.9100フランから0.9133フランまで上昇した。
■NY原油:反落で41.51ドル、需要鈍化予測やドル安一服を意識した売りが入るNY原油先物10月限は反落(NYMEX原油10月限終値:41.51 ↓1.25)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-1.25ドルの1バレル=41.51ドルで取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは41.23ドル−43.21ドル。
原油、ガソリン在庫は減少しているものの、石油精製業者がメンテナンスを近く行うことや、原油需要の減少予測が出ていることが原油安の要因。
ユーロ高・ドル安は一服していることも意識されているようだ。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 26.02ドル +0.31ドル(+1.21%)モルガン・スタンレー(MS) 53.25ドル +0.67ドル(+1.27%)ゴールドマン・サックス(GS)210.04ドル +4.58ドル(+2.23%)インテル(INTC) 52.25ドル +1.46ドル(+2.87%)アップル(AAPL) 131.40ドル -2.78ドル(-2.07%)アルファベット(GOOG) 1728.28ドル +67.57ドル(+4.07%)フェイスブック(FB) 302.50ドル +7.06ドル(+2.39%)キャタピラー(CAT) 149.27ドル +3.22ドル(+2.20%)アルコア(AA) 14.67ドル -0.42ドル(-2.78%)ウォルマート(WMT) 147.68ドル +0.09ドル(+0.06%)