7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
- ■株式見通し:23000円固めから次第に政策期待が高まる展開を意識したいところ
- ■ハイレックス、20/10期3Q営業損失 赤字転換▲13.04億円、通期予想99.1%減
- ■前場の注目材料:豊田合成、SDGs収益化、商品開発で付加価値向上
■23000円固めから次第に政策期待が高まる展開を意識したいところ7日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。
4日の米国市場はNYダウが159ドル安となり、ナスダックやS&P500など主要な株価指数は下落した。
8月雇用統計が予想を上回り上昇して始まったが、ペンス副大統領がパンデミック救済策の合意なくとも政府機関閉鎖は回避することで、民主党と政府は合意したとすると期待感が後退し下落に転じた。
さらに、ハイテク株の下げが続いたことも重石となっている。
ただ、引けにかけてはアップルなどは上昇に転じており、急ピッチの下げに対する一巡感はみられていた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円高の23175円。
円相場は1ドル106円20銭台で推移している。
先物市場では日経平均先物がナイトセッションで一時22820円まで下げる場面がみられたが、終値では23200円と切り返しをみせていることもあり、引き続き23000円辺りを支持線とした底堅さを見極めることになりそうだ。
7日の米国市場はレイバーデーの祝日のため休場となるため、海外勢の売買が膨らみづらいほか、市場はレイバーデー明け後の海外勢の動向に対する不透明感から積極的な売買は手控えられそうである。
また、今週は週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。
足元の乱高下によってヘッジ対応の動きも活発だったとみられ、ロールオーバー中心としながらも引き続き先物主導の売買によって振らされやすい面はありそうだ。
まずは23000円処での底堅さを見極めたいところであろう。
翌週に自民党総裁選が控えていることもあり、政策期待が売り込みづらくさせそうだ。
次期総裁の本命とされる菅官房長官においてはアベノミクスを継続させる方針である他、支持率上昇ともなれば一部で報じられている10月の解散。
総選挙への思惑にもつながる。
これによって補正や経済対策への期待感も高まる格好になるため、押し目買い意欲の強さが意識されてくるだろう。
ハイテク株の弱い値動きが警戒視されているが、一方で今回のバフェット氏の大手商社株取得に伴うバリューシフトがレイバーデー明け後の海外勢の追随する流れとなれば、相場全体の底上げ期待も高まることになりそうである。
■ハイレックス、20/10期3Q営業損失 赤字転換▲13.04億円、通期予想99.1%減ハイレックス (T:7279)が発表した第3四半期業績は売上高が前年同期比23.3%減の1407.60億円、営業損益は13.04億円の赤字に転落した。
日本、北米、欧州では3月から5月にかけて新型コロナウイルス感染症による操業停止が本格化するなど各国での操業停止の影響が大きい。
なお、未定としていた2020年10月期については営業利益を前期比99.1%減の6000万円と予想している。
■前場の注目材料・シカゴ日経225先物は上昇(23175、大阪比+5)・1ドル106円20-30銭・VIX指数は低下(30.75、-2.85)・日銀のETF購入・米経済対策効果への期待・コロナ向けワクチン開発の進展・豊田合成 (T:7282)SDGs収益化、商品開発で付加価値向上・菊池製作所 (T:3444)イノフィス、アシストスーツを海外で拡販、中台欧などで5割・SOMPO (T:8630)米農業保険大手を買収、500億円規模・三井E&S (T:7003)生産性向上に重点投資、玉野・大分工場でDXやIoT活用・キトー (T:6409)ホイストの海外生産推進、複数拠点でリスク分散・ミスミG (T:9962)設計迅速化ソフト刷新、CADデータを大幅拡充、利用可能部品450万点・NTTデータ (T:9613)医療ビッグデータ始動、研究者などに提供・メルカリ (T:4385)米事業に道筋、EC拡大で収益確保・東エレデバ (T:2760)サイバー攻撃侵入試験を完全自動化、基盤発売・ソフトバンクG (T:9984)TikTokインド買収へパートナー探し・三菱マテリアル (T:5711)サーミスタセンサー開発、応答性7倍・熱測定精度2倍☆前場のイベントスケジュール・時間未定 中・8月輸出(前年比予想:+7.5%、7月:+7.2%)・時間未定 中・8月輸入(前年比予想:+0.4%、7月:-1.4%)・時間未定 中・8月貿易収支
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