[ニューヨーク 29日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場でドルは下落。このところ上昇していたドルに利益確定売りが出たほか、この日に行われる第1回米大統領候補テレビ討論会を控えて警戒心が高まった。
ドルはユーロやスイスフランに対して1週間ぶりの安値を付け、豪ドルやニュージーランドドルなどのコモディティー(商品)通貨に対しても下落した。
投資家は、米東部時間午後9時(日本時間30日午前10時)から行われる米大統領候補のテレビ討論会に注目している。
テンパスのシニア為替トレーダー、フアン・ペレス氏は「政治的緊張が続いており、経済政策でも両候補のビジョンが異なることから、投資家は討論会を待ち望んでいる」と指摘。
「国内外に多くのボラティリティーが存在する。世界的なセンチメントは米国より多少良いこともあり、投資家がドルから離れていくのも理にかなっている」と述べた。
午後の取引でドル指数 (=USD)は0.3%安の93.879。25日は2カ月ぶりの高値を付けていた。
コンファレンス・ボード(CB)が29日発表した9月の米消費者信頼感指数は101.8と、前月の86.3から上昇し、3月以来の高水準となった。これも安全資産離れを後押しした。
ユーロは対ドル (EUR=EBS)で1週間ぶり高値を付け、その後は0.6%高の1.1737ドルと堅調。対円 (EURJPY=EBS)でも2週間ぶりの高値を更新し、終盤は0.8%高の124.04円。
ドルは対スイスフラン
ペロシ米下院議長はこの日、新型コロナウイルス経済対策を巡り、ホワイトハウスと週内に合意できることを「期待している」と語った。
英ポンド
ドル/円 NY終値 105.64/105.67
始値 105.58
高値 105.70
安値 105.55
ユーロ/ドル NY終値 1.1742/1.1746
始値 1.1697
高値 1.1745
安値 1.1695