■NY株式:NYダウ131ドル安、新型コロナウイルス第2波を警戒米国株式相場は反落。
ダウ平均は131.40ドル安の27452.66ドル、ナスダックは32.28ポイント安の11085.25ポイントで取引を終了した。
7月住宅価格指数が予想を上回ったほか、9月消費者信頼感指数が3月来の水準を回復したため寄り付き後、堅調に推移した。
しかし、英国の新型コロナウイルス感染者数が一段と増加、さらに、収束傾向であったNY市の感染者数が6月来で最高に達したことが明らかになると警戒感から下げ幅を拡大する展開となった。
セクター別ではエネルギー、銀行が下落した一方、半導体・同製造装置が買われた。
代替肉メーカーのビヨンドミート(BYND)は小売りのウォールマート(WMT)が同社製品の取り扱いを現状の800店舗から2400店舗に拡大することが明らかになり急伸。
家具販売のRH(RH)はアナリストの投資判断引き上げが好感され上昇した。
一方で、宝飾品のティファニー(TIF)は仏高級ブランド、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンによる同社に対する逆提訴が嫌気され軟調。
また、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)で一部チームの集団感染が伝えられるとオンラインギャンブルのドラフトキング(DKNG)やペンナショナルゲーミング(PENN)などが軒並み下落した。
ウイルス感染の拡大が懸念されカーニバル(CCL)、ロイヤルカリビアン(RCL)などのクルーズ運営会社も下落。
11月大統領選挙を控え、初めての米大統領候補TV討論会が29日、オハイオ州クリーブラントで開催される。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:ドル・円は一時105円71銭、9月CB消費者信頼感指数は予想を上回る29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円54銭から105円71銭まで上昇して105円67銭で引けた。
7月S&P住宅価格指数は予想を上回ったことや、9月CB消費者信頼感指数は3月来の水準に回復したことめ、景気見通しが改善し、ドル買いが優勢となった。
ただ、NY市内における新型コロナウイルスの感染再拡大が嫌気され、ドル買いは一服した。
ユーロ・ドルは1.1693ドルから1.1745ドルまで上昇して1.1740ドルで引けた。
ユーロ圏9月景況感指数が3月来の水準に改善したことを好感したユーロ買いが継続。
ユーロ・円は123円55銭から124円12銭へ上昇。
ポンド・ドルは1.2903ドルまで上昇後、1.2823ドルまで下落した。
英中銀のベイリー総裁が「英中銀はマイナス金利を導入するかどうかの決定に達していない」と発言したためマイナス金利への思惑が後退し一時ポンドのショートカバーが加速。
ただ、英国の新型ウイルス感染件数の増加が伝えられると売りが再燃した。
ドル・スイスは0.9228フランから0.9191フランまで下落した。
■NY原油:反落で39.29ドル、原油需要の伸びは大幅に鈍化する可能性もNY原油先物11月限は反落(NYMEX原油11月限終値:39.29 ↓1.31)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-1.31ドルの1バレル=39.29ドルで取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは38.41ドル−40.70ドル。
29日のアジア市場で40.70ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の中盤に38.41ドルまで下落。
新型コロナウイルスの感染拡大によって世界の原油需要の伸びは大幅に鈍化する可能性があることから、ポジション調整的な売りが活発となった。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 23.77ドル -0.32ドル(-1.33%)モルガン・スタンレー(MS) 47.24ドル -1.14ドル(-2.36%)ゴールドマン・サックス(GS)196.79ドル -2.28ドル(-1.15%)インテル(INTC) 51.19ドル -0.24ドル(-0.47%)アップル(AAPL) 114.09ドル -0.87ドル(-0.76%)アルファベット(GOOG) 1469.33ドル +4.81ドル(+0.33%)フェイスブック(FB) 261.79ドル +4.97ドル(+1.94%)キャタピラー(CAT) 147.41ドル -0.27ドル(-0.18%)アルコア(AA) 11.67ドル -0.57ドル(-4.66%)ウォルマート(WMT) 137.14ドル -0.11ドル(-0.08%)