■NY株式:NYダウ329ドル高、良好な経済指標や追加財政支援期待米国株式相場は反発。
ダウ平均は329.04ドル高の27781.70ドル、ナスダックは82.26ポイント高の11167.51ポイントで取引を終了した。
予想を上回った9月ADP雇用統計に加え9月シカゴ購買部協会景気指数が2年ぶりの高水準となったほか、追加パンデミック経済救済策を巡る交渉再開でムニューシン財務長官とペロシ下院議長が何等かの合意に至るとの期待から、大きく上昇して寄り付いた。
しかし、速やかな合意には至らず、交渉継続にとどまったため期待感が後退し引けにかけて上げ幅を縮小した。
セクター別ではヘルスケア機器・サービスが上昇した一方、運輸、資本財が下落した。
電気トラックメーカーのニコラ(NKLA)は戦略的提携を発表している自動車会社のゼネラル・モーターズ(GM)が同社株の保有を当初の予定より増やす意向を示したことが好感され急伸。
電気自動車のテスラ(TSLA)は第3四半期の売上が過去最高を記録したとの思惑から上昇した。
クルーズ運営のカーニバル(CCL)やロイヤルカリビアン(RCL)はアメリカ疾病管理予防センター(CDC)による運行停止を来年まで延長する計画を政府が却下し、10月までとしたことが好感され軒並み上昇。
一方、半導体のマイクロン(MU)は好調な決算にもかかわらず中国ファーウエイへの出荷停止が重しとなっていることが明らかになり下落した。
データ企業のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)と、ソフトウエアメーカー、アサナ(ASAN)は30日NY証券取引所に直接上場を果たした。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:米追加経済救済策を巡る不透明感は払しょくされず9月30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円75銭まで上昇後、105円40銭まで下落して105円44銭で引けた。
9月米ADP雇用統計は予想を上回ったことや、ムニューシン米財務長官とペロシ下院議長との追加パンデミック経済救済策を巡る交渉再開を期待してドル買いが優勢となった。
しかし、合意には至らず、交渉継続にとどまったため、ドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1685ドルまで下落後、1.1752ドルまで上昇して1.1723ドルで引けた。
ドイツ駐EU大使がEU復興基金の運用開始の遅れを警告したほか、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がインフレ目標指針の変更の可能性に言及したことから、ユーロは伸び悩んだ。
ユーロ・円は123円94銭まで上昇後、123円53銭へ下落。
ポンド・ドルは1.2816ドルから1.2942ドルまで上昇。
英中銀によるマイナス金利導入観測は後退し、ポンド買いが継続。
ドル・スイスは0.9245フランまで上昇後、0.9163フランまで下落した。
■NY原油:反発で40.22ドル、原油在庫は減少NY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:40.22 ↑0.93)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-1.31ドルの1バレル=39.29ドルで取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは38.68ドル−40.37ドル。
30日のロンドン市場で38.68ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の中盤に40.ドル台を回復した。
米エネルギー情報局(EIA)が公表した在庫統計で原油在庫は減少していることや、米国株高が意識されたようだ。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 24.09ドル +0.32ドル(+1.35%)モルガン・スタンレー(MS) 48.35ドル +1.11ドル(+2.35%)ゴールドマン・サックス(GS)200.97ドル +4.18ドル(+2.12%)インテル(INTC) 51.78ドル +0.59ドル(+1.15%)アップル(AAPL) 115.81ドル +1.72ドル(+1.51%)アルファベット(GOOG) 1469.60ドル +0.27ドル(+0.02%)フェイスブック(FB) 261.90ドル +0.11ドル(+0.04%)キャタピラー(CAT) 149.15ドル +1.74ドル(+1.18%)アルコア(AA) 11.63ドル -0.04ドル(-0.34%)ウォルマート(WMT) 139.91ドル +2.77ドル(+2.02%)