[ニューヨーク 7日 ロイター] -
ドル/円 NY終値 105.96/105.99
始値 106.07
高値 106.08
安値 105.86
ユーロ/ドル NY終値 1.1760/1.1764
始値 1.1758
高値 1.1782
安値 1.1759
ニューヨーク外為市場では、ドルが小幅安となった。11月の米大統領選挙前に少なくとも部分的な追加経済対策が策定される可能性があるとの期待が出たことで、リスク選好度が改善(訂正)した。
新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は退院から一夜明けた6日、「大統領選が終わるまでコロナ対策を巡る協議を停止するよう指示した」と突然表明。その後、議会は航空業界向けに250億ドルの雇用維持支援を迅速に策定するべきとの見解を示した。[nL4N2GX38V]
シリコンバレーバンク(カリフォルニア州サンタクララ)のシニア外為トレーダー、ミン・トラン氏は「経済支援策の一部は復活するとの期待が生まれた。市場で楽観的な見方が出たことで、ドルが軟化した。つまりは『リスク概念』で動いている」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は0.19%安の93.64。昨日はトランプ氏のコメントが伝わる前、93.33と、2週間ぶりの低水準を付けていた。
ドル/円
大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が勝利するとの見方が出ていることも、ドル軟調の要因となっている。TDセキュリティーズ(ニューヨーク)のシニア外為ストラテジスト、マゼン・イッサ氏は「外為市場では、バイデン氏の当選だけでなく、民主党の地滑り的勝利が織り込まれ始めている」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)がこの日に公表した9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、FRBが8月に示した新戦略の適用方法を巡り当局者の間で見解の相違があったことが判明。ただドル相場に大きな影響は出なかった。シリコンバレーバンクのトラン氏は「議事要旨に特に想定外の記述はなかった」としている。[nL4N2GY34B]
*見出しと第1段落の「後退」を「改善」に訂正しました。