[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、欧米で新型コロナウイルス感染が再拡大する中、安全通貨としてのドルに買いが入った。米国の追加新型ウイルス経済対策を巡る協議に進展が見られないことも安全買いにつながっている。
冬季に向かう北半球が新型ウイルス感染拡大の第2波に見舞われる中、米国、ロシア、フランスなどで1日の新規感染者数が過去最悪の水準に増加。こうした中、米追加対策を巡っては、民主党のペロシ下院議長が25日、トランプ政権は26日に何らかの反応を示すと述べたが、これまでのところ合意の兆候は出ていない。
クラリティFX(サンフランシスコ)のエクセクティブディレクター、アモ・サホタ氏は「米株式市場でS&P総合500種が下落し、市場は神経質になっている」とし、「感染者数が増加し続ければ、新たな感染拡大抑制策、外出禁止令、ロックダウン(都市封鎖)などが導入される可能性がある」と述べた。
終盤の取引で 主要6通貨に対するドル指数 (=USD)は0.3%高の93.052。
ユーロは対ドル (EUR=EBS)で0.4%安の1.1811ドル。ドイツのIFO経済研究所が発表した10月の業況指数が92.7と、新型ウイルスの感染再拡大への懸念で6カ月ぶりに悪化したことが重しになった。
ドルは対円
オフショア市場で中国人民元
豪ドル
英ポンド
ドル/円 NY終値 104.82/104.85
始値 104.85
高値 105.05
安値 104.83
ユーロ/ドル NY終値 1.1808/1.1812
始値 1.1821
高値 1.1827
安値 1.1806