[ニューヨーク 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では米大統領選への警戒感から、ドルが上昇し、主要通貨バスケットに対し1カ月ぶり高値を更新した。主要通貨の予想変動率も4月以来の水準に上昇した。
全米の支持率調査では民主党のバイデン大統領候補がトランプ大統領をリードしているものの、激戦州では互角の戦いとなっている。しかし、ウェルズ・ファーゴのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏は、前回2016年の大統領選でトランプ大統領が予想に反し勝利したことから、投資家は世論調査を手掛かりにすることに消極的となっていると指摘する。
終盤の取引でドル指数 (=USD)は0.02%高の94.12。一時、9月29日以来の高値となる94.29を付けた。
ユーロ/ドル (EUR=)は0.14%安の1.1631ドル、ドル/円
ユーロ/ドル
ノムラの為替アナリスト、ジョーダン・ロチェスター氏は「大統領選に絡むヘッジ向けの流動性が逼迫しており、ボラティリティーは高まっている」と指摘した。
新型コロナウイルス感染が世界的に急拡大していることもセンチメントを悪化させた。ロイターの集計によると、欧州では新規感染者数が5週間で倍増し、1日に累計1000万人を突破した。
ポンド/ドル
今週は米大統領選に加え、4─5日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)や6日発表の米雇用統計にも注目が集まる。
ドル/円 NY終値 104.71/104.74
始値 104.72
高値 104.87
安値 104.64
ユーロ/ドル NY終値 1.1640/1.1644
始値 1.1649
高値 1.1654
安値 1.1624