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米株高や好決算銘柄を中心に買われ節目の27500円を回復【クロージング】

発行済 2022-02-02 15:54
更新済 2022-02-02 16:15
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2日の日経平均は4営業日続伸。
455.12円高の27533.60円(出来高概算13億7000万株)と1月24日以来、7営業日ぶりに心理的な節目である27500円台を回復して取引を終えた。
前日の米国株高や好決算を発表した銘柄を中心にほぼ全面高の展開となり、午後中盤に向けては一時27564.62円まで上昇。
また、時間外取引でアルファベットが9%を超える上昇を見せていたほか、ナスダック100先物が堅調に推移していることも値がさハイテク株買いにつながった。
ただ、心理的な節目を突破したことによる戻り待ちの売りなどもあり、買い一巡後は27500円近辺でのもみ合いだった。


東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄が2000を超え、全体の9割超を占めた。
セクター別では、海運と電気ガスを除く31業種が上昇し、空運、証券商品先物、鉄鋼、サービス、電気機器などの上昇が目立っていた。
指数インパクトの大きいところでは、東エレク (T:8035)、信越化 (T:4063)、ソフトバンクG (T:9984)、ソニーG (T:6758)、リクルートHD (T:6098)が堅調で、この5銘柄で日経平均を140円超押し上げた。
半面、ファーストリテ (T:9983)、ダイキン (T:6367)、村田製 (T:6981)、デンソー (T:6902)、KDDI (T:9433)が軟化した。


前日の米国市場では、企業業績に対する楽観的な見方から主要3株価指数はそろって上昇した。
また、米半導体大手AMDは引け後に発表された決算を受け、時間外で10%超の急騰を演じているため、国内半導体関連株買いの安心感につながった。
国内でも主要企業の決算発表が本格化しており、キーエンス (T:6861)、ブラザー (T:6448)、ANA (T:9202)に決算評価の投資資金が流入するなど、市場のムードは明るくなってきていた。
また、短期筋による株価指数先物買いも加わり、日経平均は高値圏での推移が続いた。


市場では、米国の大幅な利上げへの期待が後退し、米国株もひとまず下げ止まった。
日経平均も4連騰を演じたため、関係者からは「これで本格化する国内企業の決算内容に投資家の関心が移る」との指摘が聞かれた。
ただ、米国の利上げの回数や利上げ幅など金融政策を巡る動きには依然として不透明なところも残っており、目先は好決算銘柄を中心とした個別物色の動きが一段と強まりそうだ。


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