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東京外為市場・午後3時=ドル108円後半、米でエボラ患者確認後の売りが一巡

発行済 2014-10-03 14:38
東京外為市場・午後3時=ドル108円後半、米でエボラ患者確認後の売りが一巡
JP225
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[東京 2日 ロイター] -        ドル/円 JPY=    ユーロ/ドル EUR=  ユーロ/円 EURJPY= 午後3時現在 108.66/68 1.2644/48 137.40/44 正午現在   108.66/68 1.2645/49 137.41/45 午前9時現在 109.00/02 1.2620/24 137.57/61 NY午後5時 108.87/89 1.2623/25 137.42/46

午後3時のドル/円 JPY=EBS は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてやや ドル安/円高の108円後半。朝方から輸入勢のフローが下値を支えたが、正午にかけて は株安を受けて下落した。午後に入って、投機筋の間では、米国内で初のエボラ出血熱感 染者が確認されたことを手掛かりとするドル売りが一巡。ショートカバーで小幅に持ち直 した。

この日は、午前11時過ぎたあたりからドル売りが強まり、正午過ぎに108.55 円まで下落した。市場では「株の下落をみながら米雇用統計を前にポジションの巻き戻し が入っている感じだ」(別の邦銀)との声が出ていた。 ただ、米国内で初めてエボラ出血熱感染者が確認されたことを材料視するドル売りは 東京市場の正午過ぎの安値までにほぼ一巡し、その後は「若干のショートカバーが入った 」(外銀)という。

日経平均 .N225 はこの日、前日比で400円を超える大幅な下げとなったが、為替 市場ではショートカバーや実需の買いでドルの下値が支えられ、株安は顕著な円高要因と なならなかった。

<ドル/円は短期調整局面入りか>

ドル/円は8月後半以降、急ピッチで駆け上がってきたため、110円到達後に短期 調整局面入りした可能性があるという。 「108円半ばでサポートされる雰囲気だが、一気に下落する可能性もあるので警戒 が必要だ。107.10円までは調整してもおかしくはない」(大手信託銀行)との声が 聞かれた。

他方、安倍晋三首相は参議院本会議の代表質問で、円安が景気に与える悪影響に関し て「為替についての言及は差し控える」と述べた。その上で「今後7─9月のGDP(国 内総生産)など経済指標を見ながら、燃料価格の高騰も含め、経済状況等に慎重に目配り する」と語った。市場の反応は限定的だったとみられる。

  <米国の新雇用指標で波乱も>

米連邦準備理事会(FRB)は1日、10月6日から労働市場情勢指数(LMCI )と呼ばれる新たな労働関連指標を毎月公表すると明らかにした。 LMCIは失業率や企業の採用計画など、19の指標で構成され、労働市場全体が改 善しているかどうかを見る単一指標をつくることが目的。

市場では、「これまで何を見て判断するのかわからなかった労働市場の『スラック』 (緩み)が新指標で明らかになる」(外銀)との意見が聞かれた。 一方、LMCIが米雇用統計の直後の発表となることで、波乱が起きる可能性も指摘 されている。

「9月の雇用統計の第1のポイントは、雇用者数が8月の低迷から回復するか否かだ 。第2のポイントは、金融政策転換、つまり利上げのタイミングを推し量るうえで重要な 労働市場のスラックの動向だ」とSMBC日興証券の米国担当シニアエコノミスト、丸山 義正氏は言う。

市場は、まず非農業部門雇用者数(NFP)に反応すると予想されるが、LMCIを 受けて、追加的な反応や修正反応を起こす可能性がある。ただ、LMCIに市場が不慣れ なため、どの程度消化して反応できるかは未知数だ。 「9月のNFPの増勢回復や労働市場のスラック縮小は、10月28―29日に予定 される次回のFOMCにおける資産買い入れの終了は言うまでもなく、フォワードガイダ ンスの修正も後押しする可能性がある」と丸山氏は指摘する。

<ECB理事会に注目>

海外時間は、欧州中央銀行(ECB)理事会とドラギ総裁の会見が市場の注目を集め ている。

ドラギ総裁は、前回理事会で実施方針が示された資産担保証券(ABS)・カバード ボンド買い入れ計画について詳細を明らかにする見通し。一部報道で、ドラギ総裁がギリ シャやキプロスの銀行が発行したジャンク(投機的)等級のABSも買い入れ対象とする 提案を行うと伝わっており、その行方に関心が集まっている。

これを受けてユーロにどのような初期反応が出るのか、予測は難しいという。市場で は「ショートカバーが入ってもおかしくない水準だが、地合いとしては積極的には買えな い。ドラギ総裁の発言を受けて荒い値動きになるかもしれない」(国内金融機関)との声 が出ていた。

(森佳子) ((※ yoshiko.mori@thomsonreuters.com)(03-6441-1877)(RM: yoshiko.mori.thomsonreuters.com@reuters.net))

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