執筆:Yasin Ebrahim
Investing.com -- 月曜のダウ工業株30種平均はJPMorgan主導による銀行株の急伸と先週金曜後半にみられた押し目買いが週明けにも続き、大手ハイテク企業の上昇を好感して上昇した。
ダウ工業株30種平均は2%(615ポイント)、ナスダックは1.56%、S&P500は1.9%とそれぞれ上昇した。
JPMorgan Chase(NYSE:JPM)は年間業績に関する見通しを引き上げ、2022年の純利息収入が560億ドルを超え、1月の事前予想であった500億ドルを上回ると見通したことから、6%以上の上昇となった。
銀行株は最近圧力を受け続けていた。なぜなら連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締めのペースを速めるため、景気後退への懸念が金利上昇への期待を相殺しているからである。
しかし、 JPMorganは「将来的な景気への逆風」が強まるリスクが高まったことを認めながらも、米国経済が「基本的に堅調である」と指摘し、景気後退リスクを否定した。
JPMorganの前向きな見通しは、Citigroup (NYSE:C)、Wells Fargo & Company (NYSE:WFC) そして Bank of America (NYSE:BAC)などいくつかの銀行株の上昇を促した。
一方、エネルギー関連株は上海が2ヶ月に及ぶロックダウンの拘束から開放されようとする中で、エネルギー需要の増加への期待が高まっており、原油価格が上昇と下落の間で揺れ動いたが、結局2%以上の上昇となった。
月曜日はSchlumberger NV (NYSE:SLB)、APA (NASDAQ:APA) そして Coterra Energy (NYSE:CTRA)が大幅高となり、後者は5%超の上昇となった。
最近の市場低迷を主導してきたテクノロジー株は先週金曜日の後半にみられた上昇基調が続き、Apple (NASDAQ:AAPL)、Microsoft (NASDAQ:MSFT)、Alphabet (NASDAQ:GOOGL)が上昇を主導した。
AirbnbはCNBCが匿名の情報筋の話として、同社が今夏までに中国国内事業を停止すると報じたことを受けて小幅高となった。
取引ニュースではVMware (NYSE:VMW) が半導体メーカーの Broadcom (NASDAQ:AVGO) に 1 株あたり約 140 ドルで買収される話が進行中との報道を受けて、24%以上も急騰した。
しかし、もしこの買収が実現すれば両社の事業内容に重複がないにもかかわらず、規制当局の監視の目にさらされる可能性があるという。
「私たちの懸念の一つは、規制当局がこの買収を阻止する可能性があるということである。元々規制当局の監視の対象となるような事業の重複はみられないが、過去にもAVGOのQCOM買収案や、QCOMのNXP(半導体)買収が頓挫したが、これらの買収案では事業重複がみられなかったと主張したい」とWedbush証券は述べている。