[3日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が反落。米雇用統計が堅調な内容となり、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを停止するという期待に冷や水を浴びせた。
大型グロース株のアップルやテスラが売られ、ナスダック総合を圧迫した。
米労働省が3日発表した5月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比39万人増と、市場予想の32万5000人を上回る伸びとなった。失業率は3.6%と3カ月連続で横ばいで推移した。
ADPのチーフエコノミスト、ネラ・リチャードソン氏は、金利とインフレを巡る不確実性によって、相場は今後も振れる展開になると予想する。
シティ・パーソナル・ウェルス・マネジメントの投資戦略責任者ショーン・スナイダー氏は、堅調な雇用統計を「もろ刃の剣」と指摘。「経済の良好な状況を示し朗報だが、FRBは引き締めを継続できるという確信を強めることになる」とし、「今年終盤に利上げを停止するという期待が出ていたこともあり、幾分ネガティブな材料となった」と述べた。
S&P主要11セクターでは、一般消費財が2.9%安、情報技術が2.5%安。一方、原油相場の上昇に追随し、エネルギーは1.4%高でアウトパフォームした。
週足では、S&P総合500種.が1.2%安、ナスダックが0.98%安、ダウ工業株30種が0.94%安。
アップルは3.9%安で終了。証券会社が弱気な見通しを示したほか、欧州連合(EU)諸国が来週にも、モバイルデバイスやヘッドフォンなどの充電ポート共通化で合意するという報道が嫌気された。
テスラも9.2%安。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は幹部に送った電子メールで、経済について「超悪い印象」を持っており、10%程度の人員削減が必要との見解を示した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.68対1の比率で上回った。ナスダックでも1.79対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は94億2000万株。直近20営業日の平均は128億9000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32899.70 -348.58 -1.05 32986.3 33135.6 32839.
2 1 21
前営業日終値 33248.28
ナスダック総合 12012.73 -304.16 -2.47 12097.1 12167.4 11966.
2 4 62
前営業日終値 12316.90
S&P総合500種 4108.54 -68.28 -1.63 4137.57 4142.67 4098.6
7
前営業日終値 4176.82
ダウ輸送株20種 14444.84 -45.77 -0.32
ダウ公共株15種 1020.31 -6.07 -0.59
フィラデルフィア半導体 3062.59 -95.40 -3.02
VIX指数 24.79 +0.07 +0.28
S&P一般消費財 1200.56 -35.23 -2.85
S&P素材 542.46 -5.37 -0.98
S&P工業 805.43 -2.91 -0.36
S&P主要消費財 764.48 -8.05 -1.04
S&P金融 577.81 -9.00 -1.53
S&P不動産 273.96 -3.45 -1.24
S&Pエネルギー 676.93 +9.33 +1.40
S&Pヘルスケア 1510.43 -17.40 -1.14
S&P通信サービス 200.46 -4.86 -2.37
S&P情報技術 2442.38 -62.01 -2.48
S&P公益事業 375.72 -1.65 -0.44
NYSE出来高 8.18億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 27575 - 215 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 27575 - 215 大阪比