■今後の見通し
1. 2023年3月期の業績見通し
高千穂交易 (TYO:2676)の2023年3月期は、売上高22,500百万円(前期比8.3%増)、営業利益1,300百万円(同26.9%増)、経常利益1,300百万円(同4.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益920百万円(同4.7%増)が予想されている。
なお2023年3月期から、新中期経営計画に沿って一部セグメント及びサブセグメントの変更および名称変更を行っている。
セグメント変更については、前期まで「システム事業」に含まれていたサブセグメント「サービス&サポート」を新たに「クラウドサービス&サポート」セグメントとして切り分けた。
これは、「成長性」と「収益性」の観点から同事業を「成長事業」と位置付け、セグメント区分の見直しを実施したことによるものである。
加えて前期まで「システム事業」のサブセグメントであった「オフィスソリューション」を「ビジネスソリューション」へ名称変更した。
データセンターへの販売実績の増加、また今後幅広い市場に向けて展開していくためである。
またデバイス事業のサブセグメントであった「電子」「産機」をそれぞれ「エレクトロニクス」「メカトロニクス」へ名称変更した。
エレクトロニクスについては、組織変更に伴う名称変更である。
メカトロニクスは合成語であるが、ユニット化やセンサーによる動きを実現する商品開発を目指す事業の方向性に合わせた変更となっている。
2. 2023年3月期のセグメント別見通し
(1) クラウドサービス&サポート
2023年3月期から新たにセグメント分けされたクラウドサービス&サポートの売上高は2,615百万円(同24%増)、営業利益は513百万円(同30%増)と予想されている。
ロイヤルカスタマーを中心にクロスセルの実施、ナレッジサイトや新サービス開発による顧客満足度を向上し、市場シェア拡大、サブスクリプションモデルの解約率低下を推進、さらに外注費見直しによる粗利率アップによって増収増益を計画している。
このセグメントの重要な指標の1つに累計契約アカウント数があるが、このアカウント数は、サービス開始から継続的に増加している。
2022年3月期末も前期比17%増となり、同部門の売上高は順調な増加が見込まれる。
(2) システム事業
システム事業の売上高は10,465百万円(前期比6%増)、営業利益は231百万円(同71%増)と予想されている。
サブセグメントでは、リテールソリューションはロイヤルカスタマー中心にクロスセルの実施(クラウド型無線LANの販売等)、トラフィックカウンター、顔認証システム等のストックビジネスの強化、省人化対策に有効なRFID、AI解析技術を用いたスマートストアソリューションの拡販などを行うことで、売上高は3,960百万円(同5%増)を目指す。
ビジネスソリューションは、クラウド型無線LAN、リモートアクセス機器の拡販、データセンター向けの入退室管理システムの拡販などにより売上高3,555百万円(同11%増)を目指す。
グローバルは、発電プラント向け防火システム案件の確実な取り込みにより売上高2,950百万円(同1%増)を見込んでいる。
(3) デバイス事業
デバイス事業の売上高は9,420百万円(同7%増)、営業利益は556百万円(同13%増)と予想されている。
サブセグメントでは、エレクトロニクスは強い需給が引き続き見込まれる5G基地局等の通信インフラ市場を中心に産業機器分野、半導体製造装置分野の開拓、アミューズメント市場等の高収益市場への注力、音響・音声、センサー等と融合したソリューションビジネスへの注力を行うことで、売上高は4,680百万円(同5%増)を目指す。
メカトロニクスは、ケーブル、パワーサプライ等のデジタル関連の産業機器分野への拡販、米国・中国の住宅設備市場向けに付加価値の高いユニット商品の拡販を行うことで、売上高は4,740百万円(同10%増)を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
1. 2023年3月期の業績見通し
高千穂交易 (TYO:2676)の2023年3月期は、売上高22,500百万円(前期比8.3%増)、営業利益1,300百万円(同26.9%増)、経常利益1,300百万円(同4.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益920百万円(同4.7%増)が予想されている。
なお2023年3月期から、新中期経営計画に沿って一部セグメント及びサブセグメントの変更および名称変更を行っている。
セグメント変更については、前期まで「システム事業」に含まれていたサブセグメント「サービス&サポート」を新たに「クラウドサービス&サポート」セグメントとして切り分けた。
これは、「成長性」と「収益性」の観点から同事業を「成長事業」と位置付け、セグメント区分の見直しを実施したことによるものである。
加えて前期まで「システム事業」のサブセグメントであった「オフィスソリューション」を「ビジネスソリューション」へ名称変更した。
データセンターへの販売実績の増加、また今後幅広い市場に向けて展開していくためである。
またデバイス事業のサブセグメントであった「電子」「産機」をそれぞれ「エレクトロニクス」「メカトロニクス」へ名称変更した。
エレクトロニクスについては、組織変更に伴う名称変更である。
メカトロニクスは合成語であるが、ユニット化やセンサーによる動きを実現する商品開発を目指す事業の方向性に合わせた変更となっている。
2. 2023年3月期のセグメント別見通し
(1) クラウドサービス&サポート
2023年3月期から新たにセグメント分けされたクラウドサービス&サポートの売上高は2,615百万円(同24%増)、営業利益は513百万円(同30%増)と予想されている。
ロイヤルカスタマーを中心にクロスセルの実施、ナレッジサイトや新サービス開発による顧客満足度を向上し、市場シェア拡大、サブスクリプションモデルの解約率低下を推進、さらに外注費見直しによる粗利率アップによって増収増益を計画している。
このセグメントの重要な指標の1つに累計契約アカウント数があるが、このアカウント数は、サービス開始から継続的に増加している。
2022年3月期末も前期比17%増となり、同部門の売上高は順調な増加が見込まれる。
(2) システム事業
システム事業の売上高は10,465百万円(前期比6%増)、営業利益は231百万円(同71%増)と予想されている。
サブセグメントでは、リテールソリューションはロイヤルカスタマー中心にクロスセルの実施(クラウド型無線LANの販売等)、トラフィックカウンター、顔認証システム等のストックビジネスの強化、省人化対策に有効なRFID、AI解析技術を用いたスマートストアソリューションの拡販などを行うことで、売上高は3,960百万円(同5%増)を目指す。
ビジネスソリューションは、クラウド型無線LAN、リモートアクセス機器の拡販、データセンター向けの入退室管理システムの拡販などにより売上高3,555百万円(同11%増)を目指す。
グローバルは、発電プラント向け防火システム案件の確実な取り込みにより売上高2,950百万円(同1%増)を見込んでいる。
(3) デバイス事業
デバイス事業の売上高は9,420百万円(同7%増)、営業利益は556百万円(同13%増)と予想されている。
サブセグメントでは、エレクトロニクスは強い需給が引き続き見込まれる5G基地局等の通信インフラ市場を中心に産業機器分野、半導体製造装置分野の開拓、アミューズメント市場等の高収益市場への注力、音響・音声、センサー等と融合したソリューションビジネスへの注力を行うことで、売上高は4,680百万円(同5%増)を目指す。
メカトロニクスは、ケーブル、パワーサプライ等のデジタル関連の産業機器分野への拡販、米国・中国の住宅設備市場向けに付加価値の高いユニット商品の拡販を行うことで、売上高は4,740百万円(同10%増)を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)