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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米中緊張高まれば有事のドル買いも

発行済 2022-08-02 17:25
更新済 2022-08-02 17:30
© Reuters.
2日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。
米下院議長の訪台で米中間の緊張が高まれば、リスク回避の円買いが先行。
ただ、「有事のドル買い」も見込まれる。
また、米金融当局者がタカ派姿勢なら、ドルは売りづらい展開となりそうだ。


前日の取引で米10年債利回りの低下を受けドル売り優勢となり、ユーロ・ドルは1.02ドル後半に浮上し、ドル・円は131円半ばに失速。
本日アジア市場でペロシ米下院議長による台湾訪問が注目され、米中の軍事衝突への懸念からリスクオフのムードが広がった。
日経平均株価や上海総合指数などアジアの主要指数は軒並大きく下げ、円買いが主要通貨を下押し。
ドル・円は131円70銭台から130円30銭台に下げる場面もあった。


この後の海外市場は、引き続き地政学リスクが意識されやすい。
ペロシ氏はアジア歴訪中で、実際に台湾入りするかどうかは現時点で不明。
ただ、訪台の場合には台湾海峡での米中軍事衝突につながる可能性から、リスクオフのムードが続きそうだ。
世界的な株安で円買いがドルを下押しするものの、ドルには有事の買いが入りやすく対円では下げづらいだろう。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が引き締め継続なら、ドル売りは後退しよう。


【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・6月JOLT求人件数(予想:1100.0万件、5月:1125.4万件)
・23:00 エバンス米シカゴ連銀総裁メディア向け朝食会主催
・02:00 メスター米クリーブランド連銀総裁インタビュー(米WP紙イベント)
・07:45 ブラード米セントルイス連銀総裁討論会参加(NY大、経済と金融政策)


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