[18日 ロイター] - 全米住宅建設業者協会(NAHB)が19日に発表した10月のNAHB/ウェルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は8ポイント低下し38となった。低下は10カ月連続。住宅ローン金利の高騰と建材不足を受けた。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて落ち込んだ2020年春を除けば12年8月以来の低水準。指数は50が改善と悪化の分岐点となる。ロイターがまとめたエコノミスト予想は43だった。
19日には9月の米住宅着工件数と着工許可件数が発表される。両件数とも今年に入り大幅に減少している。
NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・ディーツ氏は「一戸建て住宅の着工件数は11年以降で初めて減少するだろう」と指摘。「また連邦準備理事会(FRB)の政策変更による金利上昇が続くと見込まれることから、23年も住宅市場の縮小が続き、一戸建て住宅の着工件数は一段と減少する」とした。
さらに「一部のアナリストは現在、住宅市場はより『バランスが取れている』と指摘しているが、実際には金利上昇と建設コストの高騰が続き、購入希望者の多くが手を出せない状況となっているため、住宅保有率は今後数四半期で低下する」とした。
現在の販売指数は9ポイント低下の45。向こう6カ月間の販売予測指数は11ポイント低下の35。潜在的な住宅購入者に関する指数は6ポイント低下の25だった。