[ロンドン 27日 ロイター] - 米金融大手JPモルガンは27日までの週の顧客向け資料で、ヘッジファンドによる1月の欧州株投資について、強気な買いよりも空売りの買い戻しが中心との見方を示した。ロイターが27日に資料を確認した。
JPモルガンによると、欧州株買いの大半は、アルゴリズム主導のファンドが従来の弱気な取引を解消したものだった。
欧州株は1月に入りこれまでに約6%上昇。中国経済の再開に加え、欧州の気候が予想よりも穏やかになり、エネルギーショックの影響が和らいだことが、欧州株の追い風となった。
こうした中、ヘッジファンドは鉄鋼業、航空業、小売業などの株式を物色。だがJPモルガンは、こうした投資の大半は空売りの買い戻しだったと指摘した。
ただポンドの対ドル相場の最近の上昇は、世界のヘッジファンドが国内事業を中心とする英企業の株式を買う材料となっている。ポンドは1月に約2.5%上昇した。