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ユニリタ Research Memo(8):メインフレームへの依存度は徐々に低下、ROEは漸増傾向

発行済 2015-06-15 08:05
更新済 2015-06-15 08:33
ユニリタ Research Memo(8):メインフレームへの依存度は徐々に低下、ROEは漸増傾向
■沿革と業績推移 (2)過去の業績推移 ユニリタの業績を振り返ると、売上高はリーマン・ショック等による景気後退の影響を受けて、2009年3月期から2010年3月期にかけて落ち込みを見せたものの、2012年3月期以降は、オープン系システムへのシフトが進むなか、プロダクト事業(現システム運用事業の一部)の伸びが同社の売上成長をけん引する形で増収基調を継続しているまた、2015年3月期は、ビーコンITの連結化により業容が大きく拡大した 損益面では依然としてメインフレーム事業への収益依存度が高いものの、プロダクト事業の損益改善が進展するに伴って営業利益率は上昇傾向をたどり、2014年3月期は28.1%と高い水準に到達したただ、2015年3月期は、事業構造改革に伴う先行費用や労働集約的な技術支援サービスの増加により営業利益率は低下している また、財務面では財務基盤の安定性を示す自己資本比率は、ビーコンIT連結化により2014年3月期に低下したものの、依然として高い水準(2015年3月期末は69.2%)を維持するとともに、短期的な支払能力を示す流動比率も潤沢な現預金残高を反映して高い水準(2015年3月期末で450.9%)で推移しており、極めて保守的な財務戦略と言えるただし、今後成長分野への投資が必要となる局面においては、財務基盤の強さが同社成長の原動力になるとの見方もできよう資本効率を示すROEは利益率の上昇に連動する形で改善し、2015年3月期は13.1%の水準となっている (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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