[28日 ロイター] - 米薬局チェーン大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが28日に発表した第2・四半期(12─2月)決算は、1回限りの費用を除く1株利益は1.16ドルとなり、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の1.10ドルを上回った。
中核事業である米国小売り薬局部門の売上高は276億ドルで、アナリスト予想の268億ドルを超えた。処方箋薬の値上げが、新型コロナウイルスワクチンの接種減少の影響を和らげた。同部門の既存店ベースの売上高は前年同期比4.9%増。
同社は昨年、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)中の薬剤師の不足に対応するため採用と賃上げに力を入れたが、人手不足が緩和していることから、追加の賃上げは行わない方針を示した。ウォルグリーンなど米国の薬局チェーン各社は薬剤師を引き付けるために最低時給を15ドルに引き上げている。
ウォルグリーンはまた一部の店舗閉鎖後、ライバル勢に市場シェアを奪われており、2023年度末までに賃金格差を縮め、フルフィルメントセンターの自動化を進めることで奪回を目指している。